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『完全版 地獄堂霊界通信(1)』香月日輪|あとがきのあとがき|webメフィスト
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あとがきのあとがき

『完全版 地獄堂霊界通信(1)』

香月日輪 (こうづきひのわ)

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『ワルガキ、幽霊にびびる!』で日本児童文学者協会新人賞を受賞しデビュー。『妖怪アパートの幽雅な日常(1)』で産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞。

 祝!「地獄堂霊界通信」復活!! 何度言っても気持ちがいい。

 自分ではどうしようもなくて長い間放ったらかしにしていたこの作品が、こんな形で復活するとは、まさか夢にも思わなかった(冗談ではよく言っていたのだが)。講談社さんには、感謝感謝です。しかも漫画まで!

 そして復活してみれば「待ってました!」と言ってくれるファンの多いことにも感激。皆もうポプラ社版を持っているのに、また完全版を買ってくれた。中には、ポプラ社版を古本屋で何冊か集め、重い思いをして(ハードカバーだからなぁ)必死で持って帰った翌日に「完全版地獄堂」の発売を知ったという方もおられる(もちろんこの方は、完全版の方も買って下さった)。皆ありがとう〜〜!!

「地獄堂」は、もともと子ども向けに書いたわけではない。だから、過激な描写や単語を「ソフトに書き直し」たり、余計な「注釈」が入ったり、ひらがな表記によって文章のリズムが悪くなるのが、実はすごいストレスだった。

 完全版では漢字も描写も私の納得いく表現ができるので大変満足である。これなら新作を書く意欲も出てこようというものだ。待っていてもらいたい(あまり期待せずに)。

 対象年齢を、小学校中学年向きからだいぶ上げたことになる完全版だが、一巻目は、ただひたすらひらがなを漢字に直しただけだった。こんな作業は初めてだったので、それだけでいいと思っていたし、何より直しても直してもひらがなの山を前に、その作業だけでいっぱいいっぱいだった。

「書き直しをしだすときりがない」とも聞いていたし。

 しかし、二巻目にはだいぶ手を入れた。なにせ、「小説家になるなんて夢にも思っていなかった奴が、オロオロしながら書いた作品」なので、文章のあちこちが「テンパっている」のである。二巻目は、そういう箇所を、もうちょっとスッキリさせようと頑張ってみた。やや、読みやすくなったのではないか? と思う。どうだろうか。

 二巻目には、人気者の蒼龍さんが登場する。元からのファンは「再会」を喜んでくれるだろうし(イラストなどでビジュアルが出ると、さらに大喜び)、新しい読者もファンになってくれるといいな。

 なお、二巻目からは「おまけ」が付いているゼ!

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