『南柯の夢 鬼籍通覧』
著者:椹野道流
定価:本体880円(税別)
椹野道流(ふしの・みちる)
2月25日 生まれ。四緑木星・魚座のO型。兵庫県出身。元監察医。法医学教室に籍を置き、医療系専門学校で非常勤講師を務める。猫とイモリと文鳥の母。
「奇談シリーズ」(講談社X文庫ホワイトハート)のほか、「最後の晩ごはんシリーズ」、「ローウェル骨董店の事件簿シリーズ」(角川文庫)、「メス花シリーズ」(シャレード文庫)ほか人気シリーズ多数。
人が死にます。その死に謎があります。不可解な死体があります。その死体がどうしてできたのかを探ります。しかし推理小説ではありません。犯罪小説とも違います。現在も解剖学と法医学を教えている椹野道流さんだからこそ書ける、死を通して生を語る物語です。
もちろん椹野作品の魅力である「おいしいもの」は、このシリーズにも健在です。
食べることは生きること。家でつくる簡単で美味しい食事は、今回もたいへん魅力的です。原稿が届くと、うれしくてすぐに読み始めてしまうのですが、うっかりお腹が空いているときに読んでしまうと登場する食べ物への希求がやまなくなります。今回は、まずホットケーキを食べたい病気にかかりました。
みなさまもどうか空腹時には、お読みになりませんように。
夜中にホットケーキが食べたくなった時は、「特別書きおろし」を参考に是非つくってみてください。
久しぶりに「鬼籍通覧」新刊をお届けします!
相変わらずの面々が、真面目に働き、真剣に悩み、思いきり食べております。
精緻なトリックなどなく、驚天動地な事件も起こりませんが、働く大人のどこか
奇妙な日常をお楽しみいただけましたら幸いです。