講談社BOOK倶楽部

『またね家族』

講談社ノベルス

『またね家族』
亡き人を想う眼差しの先にある残像と、
いくつもの痛い日々を越えてきた切実な祈りは、
コロナに搔き消されるわけがない。
池松壮亮
なにもかもうまく行かずに気が滅入ったとき、
この本はあなたの杖になるかもしれない。
ジェーン・スー
日本一愛情に飢えた、世界一どうしようもない
小説を読んで、宇宙一泣いた。
石崎ひゅーい
あらすじ

『またね家族』

松居大悟


父の余命は3ヵ月。
何者にもなれなかった僕は―
あなたの息子には、なれたのでしょうか。

小劇団を主宰する僕〈竹田武志〉のもとに、父から連絡があった。余命3ヵ月だという―
自意識が炸裂する僕と、うまくいかない「劇団」、かわっていく「恋人」、死に行く大嫌いな「父親」。周囲をとりまく環境が目まぐるしく変わる中、僕は故郷の福岡と東京を行き来しながら、自分と「家族」を見つめなおしていく。不完全な家族が織りなす、歪だけど温かい家族のカタチ。

著者コメント 著者コメント

読んでください買ってください、なんて言っても本屋にずんずん行けるような世の中ではないし、だからと言って買わないでくださいなんて逆プロモーションできるほど強くもない。せっかくウェブサイトも作ってもらえたんだからちゃんと伝えないと。
小説の中の竹田武志ならなんて言うんだろう。きっと自意識を炸裂させて、頭の中でたくさん会話をしながら、言葉になると遠回りして、大事なことは伝わらないんだろうな。読んでほしいです、って素直に言えばいいのに。
あなたの出会ってきた人が、今より少しだけ愛しくなる物語だと信じています。家でこの小説を読みながら、言葉にしてこなかった大切な感覚を辿ってみてはいかがでしょうか。

Profile
松居大悟

松居大悟(まつい・だいご)

1985年、福岡県生まれ。劇団ゴジゲン主宰、映画監督。2009年『ふたつのスピカ』(NHK)で同局最年少のドラマ脚本家デビュー。2012年長編映画初監督作品『アフロ田中』が公開。『ワンダフルワールドエンド』でベルリン国際映画祭出品、『私たちのハァハァ』でゆうばり国際ファンタスティック映画祭2冠受賞、『アズミ・ハルコは行方不明』で東京国際映画祭・ロッテルダム国際映画祭出品。『アイスと雨音』や『君が君で君だ』でも注目を集め、ドラマ『バイプレイヤーズ』シリーズのメイン監督を務める。2017年に北九州市民文化奨励賞受賞。

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担当コメント 担当コメント

家族のことを書きたい」―松居さんから生まれたテーマは、数年の歳月を経ていよいよ2020年、一冊の小説になります。
家族の「死」を描きながらも、重さと軽さ、切なさとユーモア―物語の中にたくさんの相対するものが共存している不思議な読み心地。
「家族」のカタチ、繫がりを改めて考える今だからこそ読んでほしい、家族への複雑でまっすぐな思いが描かれた、心に刺さる普遍的な小説です。
そして『またね家族』の中では、9年前の東日本大震災時に触れ、非常時でのエンターテインメントの意義や意味についてもがき苦しむ登場人物たちも描かれています。
日常が奪われている閉塞感の中、沢山の方に読んでほしいと切に願っています。

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