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『無傷姫事件 injustice of innocent princess』上遠野浩平
 伝説のシリーズ再誕!誰にも傷つけられない無傷姫の宿命とは――!? 「事件」は異世界で起こっている。
『無傷姫事件 injustice of innocent princess』上遠野浩平

『無傷姫事件 injustice of
innocent princess』

著者:上遠野浩平
定価:本体1,000円(税別)

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継承。つながれていったのは力か夢か幻か――
魔導世界でも類を見ない、兵数と武装に頼らない軍事国家。その支配は明快にして簡潔。冷徹にして賢明。優雅にして鮮烈。凡庸にして惰性。
相反する性格を持つ苛烈な時代を駆け抜けていった四つの意志。その辺境の小さな国は、世界を揺るがす大戦の中で如何にして独立を守ったのか。
誰にも傷つけられないから、無傷姫。そう呼ばれた少女たちに科せられた宿命と秘密は彼女たちを守ったのか、或いは害したのか。
人々に愛され、歴史に軽んじられ、真理に疎んじられた姫君たちが滅びるとき、浮上するのは欺瞞と虚偽か、それとも遠い日の約束か――。
著者コメント

小説を書く際によくある話として「キャラが勝手に動いていく」みたいなことがあるが、今回の『無傷姫事件』ではそんなレベルではなく、なんというか――「お姫様たちに会いに行く」という感じだった。いやもちろんファンタジーであり、完全なフィクションであり、特定のモデルとかもいない小説なのである。それでも作者は四人の無傷姫たちを自分で考え出したという気がせず、それどころか書きながら「どうしてこんなことを言うんですか?」と彼女たちの発言に驚き続けていた。これではインタビューである。しかしこの作品は設定上、時間が七十年以上も経過してしまうので、取材で書くことはほぼ不可能であるから、そういう意味では小説でなければできない作品だった。我ながら変なことを言っていると思う。しかし本音である。描きたかったことがあり、構想したテーマがあったはずなのだが、それらは姫様たちの生き様の前に消し飛んでしまったという印象だ。これは何作か続けている長編連作の一つではあるので、そこで創られた歴史の流れはもはや作者にも変更不能であることが、ますます姫様たちの生き方を<戦い>にしてしまった。どうにもならない運命に、ただ立ち向かうだけでは生き延びられないときに、どのように決断し、何に力を借りて、何を捨ててきたのかを、それこそ他人から話を聞くように書いていったらすっかり圧倒されてしまって、書き終わったときの感想が「……すごいですね」という、なんだか他人事みたいなものになってしまった。執筆そのものには六年ぐらいかかっているのだが、しかし作中の姫様たちの方が遥かに「色々大変だった」ので、作者はそれに比べたら「大したことねーかも」という気もしているのだった。この作品は過去を振り返る年代記で、その輪の中で閉じられた物語ではあるのだが、しかしなんとなく、常に「どこかへ向かっている」気もするのだった。読者の皆様にもそうであって欲しいと願っています。
PROFILE
上遠野浩平
1968年生まれ。『ブギーポップは笑わない』(電撃文庫)でデビュー。 シリーズを横断し描かれる世界は、壮大なサーガとなっている。

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担当者コメント

これは……「事件」だっ!
ミレニアムに沸く2000年初夏。講談社ノベルスに、とんでもない作品が誕生した。「ブギーポップ」シリーズで人気を博した上遠野浩平さんが紡ぐ、新たなるサーガの第一巻。ミステリーとファンタジーが究極のレベルで融合した物語、そう、『殺竜事件』だ。あれから16年。『紫骸城事件』『海賊島事件』『禁涙境事件』『残酷号事件』と描かれてきた壮大な世界が、今、再び動き出す。
究極の武装とは何か――。大国に挟まれた弱小国家で、無敗の姫達はいかにして、国を、人々を守ったのか。歴史の狭間で輝き、滅した姫達の幻想と謎の物語に、刮目せよ!
そして、翌月。シリーズと背中合わせの世界を描く短編集、『彼方に竜がいるならば』がついに刊行! 竜が、城が、海賊が、次元を超えて及ぼした物語とは!?

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イラストギャラリー
彼女たちを傷つけたのは何か。
残酷な世界か、悲惨な現実か。
虚偽の累積か、怨念の重圧か。
過大な願望か、過分な強欲か。
凡庸な人々か、未熟な自己か。
仮面を通して見るその宿命は、
真実を超えた姫君たちの覚悟。
初代 無傷姫 ハリカ 初代 無傷姫 ハリカ
二代目 無傷姫 ミリカ 二代目 無傷姫 ミリカ
三代目 無傷姫 マリカ 三代目 無傷姫 マリカ
四代目 無傷姫 ヨリカ 四代目 無傷姫 ヨリカ
戦地調停士  ED(エド) 戦地調停士  ED(エド)
イラストレータープロフィール

獅子猿 (ししざる)
重厚かつ繊細な画風で人気を博すイラストレーター。
数多くの書籍装画・ゲーム、カードのキャラクターデザインなどを手がける。

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シリーズ既刊リスト
  • 『殺竜事件』

    『殺竜事件』
    不死身の竜は、いかにして刺殺されたのか!?

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  • 『紫骸城事件』

    『紫骸城事件』
    魔導師、鏖殺! 城が奏でる悪意の鎮魂歌!

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  • 『海賊島事件』

    『海賊島事件』
    密室が生んだ「この世で最も美しい死体」――

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  • 『禁涙境事件』

    『禁涙境事件』
    仮面の戦地調停士の過去がついに明かされる!?

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  • 『残酷号事件』

    『残酷号事件』
    混沌世界に謎の怪人"残酷号"降り立つ!!

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  • 『無傷姫事件』

    『無傷姫事件』
    誰にも傷つけられない"無傷姫"の正体は――

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  • Now Printing

    『彼方に竜がいるならば』
    「事件」の裏にあるそれぞれの「事件」――
    竜は、紫骸城は、海賊は、世界になにをもたらしたのか。

    2016年2月3日発売予定。

上遠野浩平 既刊リスト
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『彼方に竜がいるならば』詳細ページへ
『しあわせな死の桜』竹本健治 『禁じられたジュリエット』古野まほろ 『人間じゃない 綾辻行人未収録作品集』綾辻行人 『合理的にあり得ない 上水流涼子の解明』柚月裕子 『恐怖小説 キリカ』澤村伊智 『七月に流れる花』『八月は冷たい城』恩田陸 『QED ~flumen~月夜見』高田崇史  『雨色の仔羊 警視庁捜査一課十一係』麻見和史 『溝猫長屋 祠之怪(どぶねこながや ほこらのかい)』輪渡颯介 『悲衛伝』西尾維新 『悲亡伝』西尾維新 『悲録伝』西尾維新 『悲業伝』西尾維新 『悲報伝』西尾維新 『悲惨伝』西尾維新 『悲痛伝』西尾維新 『悲鳴伝』西尾維新 電子百鬼夜行シリーズ 京極夏彦 高田崇史ONLINE