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『ハウンド 闇の追跡者』草下シンヤ|講談社ノベルス

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ヤバすぎ知能犯! 『ハウンド 闇の追跡者』草下シンヤ 消えたヤツは、俺が必ず見つけてみせる。 累計29万部『裏のハローワーク』著者が放つ裏社会系エンタ!!
探偵会社「ハウンド」の所長・天野ケンは失踪者を追跡するプロだが、つまらない依頼には見向きもしない。元キャバ嬢の助手・亜紀はケンに振り回されてばかり。そんなとき、ヤクザの丸山から女の捜索依頼があった。女のしたたかさに惹〈ひ〉かれたケンは、わずかな手がかりから元同僚ホステスの殺人事件に辿〈たど〉り着くが……!?

著者コメント

突然ですが、鬼ごっこって楽しいですよね。鬼 になって誰かを捕まえるのも楽しいですが、ヤバイ、捕まる! と焦りながら逃げているときの、あの高揚感、たまりません。脳内麻薬をドバドバ出しながら走り回る、 というのが鬼ごっこの本質なんじゃないかと思っています。
さて、本作は追跡屋のケンが手練手管を使い、逃亡犯を追いかける話です。子供の鬼ごっこと違うところは、逃げているのはヤクザを手玉に取る知能犯で、その遊び場が裏社会であるということです。捕まればただで はすまない、危ない鬼ごっこをお楽しみください。

webメフィストにて『あとがきのあとがき』掲載中
著者プロフィール

草下シンヤ(くさか・しんや)

'78年、静岡県出身。豊富なアンダーグラウンド取材をもとにドラッグや裏社会に関する著作を多数発表。
代表作は『裏のハローワーク』『実録ドラッグリポート』(ともに彩図社)。小説では危ない実話ネタ満載の『闇稼業人』(双葉社)『東京ドラッグ・ライフ』(河出書房新社)などを上梓している。

twitterはこちら 草下シンヤ
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担当者コメント

著者の草下シンヤ氏は、世の中のあらゆる「危ない」「裏のある」仕事に密着して話題を呼んだベストセラー『裏のハローワーク』(彩図社)など、体当たり取材でドラッグや裏社会に関する著作を多数発表しています。その知識を駆使した、ドキッとする情報満載のリアル裏社会小説がついに誕生! ちょっと危うい世界の道案内人は、追跡専門の探偵・天野ケンです。身近に潜む裏社会の怖さはもちろん、非情でありながらどこかユーモラスな人間ドラマも必見。ページをめくる手が止まらない快作です!!

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草下シンヤさん一問一答

今回の作品の着想のきっかけを教えてください。

犯人を追いかけるというと、誰もが警察をイメージすると思いますが、裏社会の番人であるヤクザも独自の追跡ノウハウを持っています。それを駆使して犯人を追い詰める主人公がいたら面白いと考え、執筆しました。

今回の作品の中で一番気に入っているキャラクターは その理由は?

ダメヤクザとして登場する丸山。彼はヘマをして兄貴分のヤクザにひどい目に遭わされるのですが、モデルになっているのはわたしの親友です。最初は拷問を受けさせるつもりはなかったのですが、改稿につれてシーンが過激になり、親友を拷問するハメになってしまいました。ごめん、丸ちゃん!

どんな人に読んでほしいですか?

裏社会に興味のある人。急速に様変わりしている裏社会の豆知識をふんだんに入れました。

「講談社ノベルス」初登場ですが、ズバリ、「講談社ノベルス」のイメージは?

特異な才能のごった煮。その中で自分なりの味が出せればと思います。

影響を受けた作家、作品名は?

一番影響を受けたのは、幼稚園のときにパラパラ見ていた「地獄絵図」。そのときに受けた自分は死んだら地獄行きだというショックは忘れられません。

好きな映画、音楽は?

本作を気に入ってくれた方なら日本映画の「しあわせになろうね」がお勧めです。暴対法が施行されてシノギが立ち行かなくなり、組の解散式をひかえたヤクザ事務所を舞台にしたコメディです。Vシネマで見るようなコテコテのヤクザではなく、人間臭い姿がリアルに描かれています。
音楽はあまり聞きません。無音が好きです。

執筆中にかかせないアイテムは?

するめ。

今後書いていきたいテーマは?

こんな世の中に生きていく価値があるとしたらなんなのかねー、といった話。

今回「ヤバすぎて」書けなかったこと、入れたかったけれど泣く泣く削ったネタなど、(ヤバすぎる場合は伏せ字を使って)少しだけ教えてください。

●●の処理方法について取材をしていたら、それはそれは丁寧に教えてもらうことができたのですが、細かいところまで聞きすぎてしまい、書けない話になってしまいました。世の中には知らないほうがいいこともあるんですね(遠い目)。

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