今回の作品の着想のきっかけを教えてください。
犯人を追いかけるというと、誰もが警察をイメージすると思いますが、裏社会の番人であるヤクザも独自の追跡ノウハウを持っています。それを駆使して犯人を追い詰める主人公がいたら面白いと考え、執筆しました。
今回の作品の中で一番気に入っているキャラクターは その理由は?
ダメヤクザとして登場する丸山。彼はヘマをして兄貴分のヤクザにひどい目に遭わされるのですが、モデルになっているのはわたしの親友です。最初は拷問を受けさせるつもりはなかったのですが、改稿につれてシーンが過激になり、親友を拷問するハメになってしまいました。ごめん、丸ちゃん!
どんな人に読んでほしいですか?
裏社会に興味のある人。急速に様変わりしている裏社会の豆知識をふんだんに入れました。
「講談社ノベルス」初登場ですが、ズバリ、「講談社ノベルス」のイメージは?
特異な才能のごった煮。その中で自分なりの味が出せればと思います。
影響を受けた作家、作品名は?
一番影響を受けたのは、幼稚園のときにパラパラ見ていた「地獄絵図」。そのときに受けた自分は死んだら地獄行きだというショックは忘れられません。
好きな映画、音楽は?
本作を気に入ってくれた方なら日本映画の「しあわせになろうね」がお勧めです。暴対法が施行されてシノギが立ち行かなくなり、組の解散式をひかえたヤクザ事務所を舞台にしたコメディです。Vシネマで見るようなコテコテのヤクザではなく、人間臭い姿がリアルに描かれています。
音楽はあまり聞きません。無音が好きです。
執筆中にかかせないアイテムは?
するめ。
今後書いていきたいテーマは?
こんな世の中に生きていく価値があるとしたらなんなのかねー、といった話。
今回「ヤバすぎて」書けなかったこと、入れたかったけれど泣く泣く削ったネタなど、(ヤバすぎる場合は伏せ字を使って)少しだけ教えてください。
●●の処理方法について取材をしていたら、それはそれは丁寧に教えてもらうことができたのですが、細かいところまで聞きすぎてしまい、書けない話になってしまいました。世の中には知らないほうがいいこともあるんですね(遠い目)。