ミステリーランドとは?
大人にはとびっきりの興奮を、子どもには未来の夢を贈るシリーズです。
キャッチコピーは“かつて子どもだったあなたと少年少女のための”ミステリーランド。
執筆陣は?
すべて第一線で活躍するミステリー作家による、書き下ろしです。第1回配本は、小野不由美さん、殊能将之さん、島田荘司さん。
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既刊は?
今回で17回目の配本、計28冊です。
コンセプトは?
ブックデザインを担当した祖父江 慎さん曰く、「今の子どもたちは、本をプレゼントされてもそれほど喜ばなくなってしまいましたが、僕が子どものころは、本って特別なものだったんです。プレゼントされて喜ばれる特別感をイメージして作りました」。子どもは面白がり、大人は懐かしがる──そんなコンセプトで、多くの工夫がちりばめられています。
ブックデザインは?
(祖父江さん)「時代とともに徐々にミステリに挿絵が入らなくなってきてしまったんです。なるべくイラストが多く入っている本を目指して、作品ごとに気鋭イラストレーターをたてて、いっぱい描いてもらいました。しかもカラフルに。函には穴をあけて、そこから表紙の絵の一部がのぞく、という作りになっています。また丈夫さも重視して、糸かがり綴じ、製本は、今ではほとんど行われなくなってしまった「継ぎ表紙」にして、背のクロスに使用した色と、綴じ糸との色をそろえたりしています。さらに本文ページの角は丸くしているんですよ」。
そんな贅を尽くした装幀は、第38回造本装幀コンクール展 文部大臣賞を受賞しています。その分、価格は高めになっています。
何歳くらいから楽しめる?
ミステリーランドを企画した当時の担当編集者が、作家さんに依頼するときの言葉が「本を読み始めた頃の自分にプレゼントしたくなる本」。小学生から楽しめる内容です。
ミステリーランド「あとがき」のタイトルは、「わたしが子どもだったころ」。これは、エーリヒ・ケストナーの名作からとられました。
次回第18回配本は今夏の予定。恩田陸さんの登場です。お楽しみに!