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『死支度』勝目梓|講談社ノベルス

講談社ノベルス

『死支度』

著者:勝目梓

発売年月日:2010/10/27単行本

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死にたいのに生かされている 99歳の“儂”(わし)
孤独な老人のたった一つの望み――。
小説界の巨匠が描く“生”と“性”そして“死”

愛する妻をなくして、心にぽっかりと穴が空いてしまった“儂”。そして強まっていく死への思い。やがて儂は、羽毛のかわりに女性の体毛だけをつめた寝具にくるまれて、自ら死の国へ旅立つという、途方もない計画に取り憑かれたのだった。
しかし自死は妨げられ、妻の待つ冥土は遠くなり、女性の体毛でしつらえた死の床は、いつしか“儂”の飽くなき性への妄執をはぐくむ、異界のステージへと化していく。

担当者コメント

もう死にたいと思っているある一人の老人が、最後まで思い続けたのは──。読み終えたあと、そこはかとなく深い感動が押し寄せる物語です。じっくり、ゆっくり、味わって下さい。

10月の新刊

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