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『熱い夜明け でもくらしい事始め』塩田潮|講談社ノベルス

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『熱い夜明け でもくらしい事始め』

著者:塩田潮

発売年月日:2010/10/8単行本

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民権思想で政府と闘った土佐出身の兆民、枝盛、辰猪。
土佐弁を駆使して綴った、政治ノンフィクション作家初の歴史小説。

幕末にフランス思想を学んだ中江兆民、イギリス思想を研究した植木枝盛、馬場辰猪。国の運営には国民全体の憲法が必要だと感じた彼等は、在野のまま政府の弾圧を受けながらも運動を続ける。何故この3人は組むことがなかったのか? 坂本龍馬や福沢諭吉との関係は…? 土佐出身の大宅壮一賞受賞作家が描き出す、怪作。

担当者コメント

ロンドンに留学した生真面目男・馬場辰猪は、日本の政治に絶望しアメリカへ渡って客死。二枚目で母親っ子の言論人・植木枝盛は、34歳という若さで腸チフスにかかり死亡。フランスで自由思想を学んだ中江兆民も政府の裏切りに合い、最期は職を転々としたまま54歳で死去。そんな土佐に生まれ、民権運動を展開した彼らの生涯はとんでもなくオモシロイ。ぜひご一読あれ!

10月の新刊

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