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講談社ノベルス

『馬鹿と嘘の弓』森博嗣

『馬鹿と嘘の弓』

著者: 森博嗣

発売年月日:2020/10/08ノベルス

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ホームレスになった青年が、たどり着いた境地とは?
衝撃の新シリーズ第1作

探偵は匿名の依頼を受け、ホームレス青年の調査を開始した。対象は穏やかで理知的。危険のない人物と判断し、嵐の夜、街を彷徨う彼に声をかけた。その生い立ちや暮らしぶりを知るにつれ、何のために彼の調査を続けるのか、探偵は疑問に感じ始める。
青年と面識のあった老ホームレスが、路上で倒れ、死亡した。彼は、1年半まえまで大学で教鞭を執っていた元教授で、遺品からは青年の写真が見つかった。それは依頼人から送られたのと同じものだった。

担当コメント

つい先日、ニュースで「ベーシックインカム」が話題になっていました。「それ、知ってる」と思いました。この作品にその考え方が出てきたからです。私たちの暮らす世界と作品世界は地続きで、だからこそこの物語は、今を生きる人に突き刺さることでしょう。
森作品の予言性、先見性をこの物語からも感じました。これ以上は、ネタバレ回避のため口を閉ざしたいと思います。一つ書き添えたいのは、べらぼうに面白いということです。

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