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『これはミステリではない』竹本健治

『これはミステリではない』

著者:竹本健治

発売年月日:2020/07/13単行本

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「これまで僕が書いてきたなかでも最大級に歪(いびつ)」――竹本健治。
「読者への挑戦状」――
しかし、それは誰がためのものなのか?

 香華大学ミステリクラブの夏合宿で悲劇は起きた!
 メンバーをモデルにした犯人当て小説「読んではいけない」の問題篇が披露された翌日、小説通りに湧き起こった濃霧のなかで、出題者は解決篇の原稿とともに消え去ってしまう。
 偶然同じ施設に居あわせた「汎虚学研究会」の高校生たちも渦中に巻きこまれ、事件の謎に挑むことになるが、肝腎の探偵はやる気なく、誰彼なくおかしな夢を見るばかり──
 果たしてこの重構造の事件で問われているのは何か。そんな問いなどどこにもないのか。

担当コメント

ミステリ界の金字塔『匣の中の失楽』、「このミステリーがすごい!」2017年版国内編第1位『涙香迷宮』の竹本健治さんが自身の最新作をこう評した――「最大級に歪」。ミステリマニアは、看過できないはず!

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