どうしてももう一度会いたくて、あいつらを呼び戻しました。
この『カエルの小指』を書き上げたいま、ようやく『カラスの親指』の物語を完結させられたという思いがあります。
とはいえ、前作を読んでいない方でも楽しめるようになっていますのでご心配なく。
これを読んでもらえれば、どうして僕があんなに会いたくなったのか、きっとおわかりいただけることと思います。
前作は高い高いハードルでしたが、超えることができたと確信しています。
1975年生まれ。2004年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。2007年『シャドウ』で本格ミステリ大賞受賞。2009年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞受賞。2010年『龍神の雨』で大藪春彦賞、『光媒の花』で山本周五郎賞を受賞。 2011年『月と蟹』で直木賞受賞。著書に『スタフ staph』『スケルトン・キー』『いけない』などがある。
武沢竹夫…………元詐欺師。「ある出来事」をきっかけに詐欺師から足を洗い、口の上手さを武器に実演販売士として生計をたてている。
まひろ…………「ある出来事」により、武沢に救われた過去を持つ。
やひろ…………まひろの姉。
貫太郎…………やひろの夫。元マジシャン。
キョウ…………謎の依頼人。
みなさま! 60万部の大ヒット作『カラスの親指』のあいつらが、2019年10月、私たちの前に帰ってきます! 主人公の武沢竹夫をはじめ、まひろちゃん、やひろちゃん、貫太郎たちがふたたび集結。今度は一体どんな大仕掛けを繰り広げるのでしょうか⁉
笑って泣いて、絶対に騙される、道尾ミステリの真骨頂! 騙される覚悟はできていますか?