講談社BOOK倶楽部

『犯人選挙』

講談社ノベルス

『犯人選挙』
あらすじ

築30年の「大泰荘」で8人の大学生が共同生活を送っていた。 ある朝、マッチョな男性住人が鍵のかかった自室において遺体で発見される。深夜には建物の玄関にチェーン錠がかけられるため、たとえ鍵を持っていても中には入れない二重の「密室」で誰が彼を殺したのか? 住人の誰もが怪しく、誰にも動機が……。 「7つの選択肢」から犯人を選んで下さい。先行読者投票の結果も収録!

著者メッセージ 著者メッセージ

『ミステリー・アリーナ』(講談社文庫)を書いたことで、個人的に多重解決ものはもう打ち止めのつもりだったのだが、その気持ちを覆したのは、打ち合わせという名の会食の席で担当編集氏が言った「(多重解決で)読者に犯人を決めて貰ったら面白いと思いませんか」という一言だった。

同書のあとがきにも同様のことを書いたのだが、作者は量子コンピューターの土台である量子の《重ね合わせ現象》に強い関心を抱いており、小説のみならず現実世界でも、一つの状況には常にさまざまな展開・解決の萌芽が重なり合って存在していると感じる体質(?)になってしまっている。

深水黎一郎(ふかみ・れいいちろう)

1963年、山形県生まれ。慶應義塾大学卒業。2007年に『ウルチモ・トルッコ』で第36回メフィスト賞を受賞してデビュー。2011年に短篇『人間の尊厳と八〇〇メートル』で、第64回日本推理作家協会賞を受賞。2015年刊『ミステリー・アリーナ』が同年の「本格ミステリ・ベスト10」で第1位に輝く。他の作品に『倒叙の四季 破られた完全犯罪』『午前三時のサヨナラ・ゲーム』『ストラディヴァリウスを上手に盗む方法』『虚像のアラベスク』『第四の暴力』などがある。

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担当コメント 担当コメント

『最後のトリック』『ミステリー・アリーナ』など斬新なミステリーで知られるメフィスト賞作家・深水黎一郎さんが前代未聞の企画に挑みました。
密室で起こった殺人事件の問題篇を、1ヵ月間ウェブサイトや電子書店で無料公開し、読者に「7つの選択肢」から、犯人を「当てる」のではなく「決めて」もらい投票していただいたのです。
最も犯人と思われたのは誰か? 投票結果を踏まえて、どのような結末になったのか?
投票をしなかった方も「7つの選択肢」から犯人にふさわしい解答を決めるという「犯人選挙」を思う存分楽しめます。そして「開票結果」を見れば、その解答がどの程度の票を集めたのかが分かります。ミステリーの醍醐味である、自分ならどう推理するか、他の人はどう考えるのか、を堪能できるまさに前代未聞な傑作の誕生です!

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