著者:高田崇史
発売年月日:2019/06/27単行本
1160年、平治の乱の後、源頼朝は平清盛によって助命される。後に権大納言・時忠が、「此一門にあらざらむ人は、皆人非人なるべし」とまで言い放ち、知行国三十余国、荘園五百ヵ所、田園その数を知らずと言われるまでに栄華を誇った平家一門の命運は、この瞬間に窮まった。後に平氏を滅ぼすことになる頼朝を清盛はなぜ救ったのか? 平氏を滅亡に追い込んだ天才武将・源義経は数々の戦果を挙げたにもかかわらず、兄の不興を買って非業の死を遂げる。その義経が怨霊として祀られていないのはなぜなのか? 二つの謎が解けるとき、源氏と平氏の真の姿が現れる。
担当者コメント
傑作歴史ミステリー、と帯にはっきり書いてしまいました。今回は超大作です!
小余綾俊輔は大学の民俗学研究室に所属する助教授です。中世史は専門外ではあるのですが、日本の伝統芸能や国文学、古代史などの知識も総動員して、源平合戦の謎を解き、全く新しい景色を見せてくれます。
「歴史は考えるもの」と高田さんはいつもおっしゃっていますが、まさに考えてこそ見える景色! ぜひご一読を!!