講談社BOOK倶楽部

senahideaki

講談社ノベルス

『魔法を召し上がれ』瀬名秀明

『魔法を召し上がれ』

著者:瀬名秀明

発売年月日:2019/05/16単行本

購入する

マジシャンはノーと言ってはいけない。
相手が恋人を殺した男でも。
圧巻の超大作!

湾岸町のレストランで働くマジシャン・ヒカル。テーブルを巡り、料理を楽しむ客にマジックを披露している。高校時代、突然この世から消えた同級生の少女・美波を彼は忘れられない。ある日現れた、彼女の死にかかわりをもつ男。美波はなぜ死んだのか。時を同じくしてヒカルは、伝説的な老マジシャンからロボットを託される。1人と1体、そして彼らを取り巻く人々の再生の物語。

担当者コメント

『魔法を召し上がれ』の主人公は、20歳のマジシャン・ヒカル。伝説的な老マジシャンと少年ロボットとの出会いをきっかけに、停滞していた彼の人生は動き始めます。今作には、マジック自体の面白さ、マジシャンの心得がふんだんに籠められているのですが、それは、瀬名さんがお考えになるエンターテインメント自体の面白さ、物語の作り手の心得と通じるものがあるようで、読んでいると、ハッと心に響く言葉で満ち溢れています。読後、文章だけで人生を変える力を持つ“小説”もまたマジックであり、魔法であることを感じさせられます。さらに、もしかしたらマジシャンでも作家でもない自分も、なにか未来に対して、周りの人たちに対して、“魔法”が使えるかもしれない、と思わせてくれます。言葉にしてしまうと陳腐ですが、日々を大切に生きて、周りに一層目を向けたいと思わせてくれる、素晴らしい物語です。小説の力が詰まった本作、ぜひお読みください。