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講談社ノベルス

『QED~ortus~ 白山の頻闇(しきやみ)』
著者:高田崇史
価格:880円

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「QED~ortus~」最新刊の「白山の頻闇」は、前回の「月夜見(つくよみ)」事件解決から、ちょうど1年後の話で、奈々と崇が沙織の新婚家庭を訪れることがきっかけとなっています。場所は金沢。テーマは『日本書紀』にもたった1行しか登場しない神、菊理媛神です。この菊理媛神は、白山比咩神大社の主祭神である白山比咩神と同体とされていますが、長い間、根拠のない誹謗中傷にさらされてきました。
では、なぜそんな目に遭わなくてはならなかったのか、その理由は何なのか。いや、それ以前に、菊理媛神とは一体、どんな神だったのか?
それを、奈々と崇たちが追います。
またもう一編の「江戸の弥生闇」は13年ほど時間を戻して、奈々と崇の学生時代のエピソードになります。きっと彼らならば、こんな出来事に出会っていただろうと思って書いてみました。
学生時代の奈々と崇、そして大人になった彼らが直面する事件の両方を、楽しんでいただければ幸いです。

高田崇史(たかだ・たかふみ)

昭和33年東京都生まれ。明治薬科大学卒。『QED百人一首の呪』(講談社ノベルス)で、第9回メフィスト賞を受賞しデビュー。著作に「QED」シリーズ、「カンナ」シリーズ、「鬼神伝」シリーズ(2011年アニメ映画化)、『軍神の血脈 楠木正成秘伝』などがある。

 今回のQEDは人気の観光地、金沢と浅草が舞台です。取材で訪れた金沢は今年一番の暑さで連日35℃。タクシーの運転手さんに「夏の金沢には来るもんじゃない」と言われるほどの猛暑の中でも高田さんの閃きは止まらず、ついに今回も「菊理媛神(くくりひめのかみ)」の正体が!? そして浅草取材では「明暦(めいれき)」の大火の真相が! 虐げられていた人たちの目線で歴史の謎を解く高田ミステリの醍醐味が味わえます。なんと書き下ろし2本立て。お楽しみくださいませ。

『古事記異聞 京の怨霊、元出雲』高田崇史 『またね家族』松居大悟 『修羅の家』我孫子武丸 『#柚莉愛とかくれんぼ』真下みこと 『希望と殺意はレールに乗って アメかぶ探偵の事件簿』山本巧次 高田崇史ONLINE