講談社BOOK倶楽部

train2017

講談社ノベルス

『十津川警部
山手線の恋人』

著者:西村京太郎
定価:本体800円(税別)
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有楽町の出版社に勤める星野は山手線で見かける美女に憧れ「山手線の恋人」と呼んでいた。星野は、故人の作品を再刊するために娘を捜す過程で見た顔写真が「山手線の恋人」と似ていることに気づく。一方、田町-品川間の山手線新駅工事現場近辺での脱線や、爆破予告などが続けざまに起き、そこにも彼女の影が。そして捜査にあたる十津川警部を嘲笑うかのように、新たな事件が発生! 「恋人」の正体は? 連続事件の真相とは?

担当コメント

同じ時間帯に通勤などをする方は、駅や電車でよく見かける人などいるのではないでしょうか? それが美女なら、男性には特に印象に残るはず。山手線という多くの人が利用する路線を舞台とした美女との遭遇。妄想は現実に? それとも想像も付かない結果に?
2020年開業予定の新駅を巡る犯罪も絡んで、十津川警部そして若手編集者の捜査と推理をご堪能ください!

『鉄道探偵団
まぼろしの踊り子号』

著者:倉阪鬼一郎
定価:本体920円(税別)
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東京・新橋にある「テツ」は鉄道ファンが集うこだわりの喫茶店。そこに持ち込まれるのは鉄道がらみの不思議な謎。「鉄道探偵」を名乗るライターの伊賀和志をはじめ、乗りテツ・撮りテツ・鉄ドル・録りテツ・ラン鉄といったエキスパートたちが仮説と推理を繰り広げ、驚きあり、感動ありの5つの事件の真相に迫る! 「テツ」名物の列車見立てケーキ&パスタをお供に、鉄道探偵団の推理は今日も快走! 新感覚ユーモア鉄道ミステリー!!

担当コメント

 以前は奇想爆発系のミステリーの書き手と知られ、近年は時代小説に活躍の場を広げて、
数多くの人気シリーズを抱える倉阪鬼一郎先生ですが、実は筋金入りの鉄ちゃんでした。
詳細緻密な旅程表を作成し、時間とお金のロスなく乗りつぶしていく「乗りテツ」であり、
2つの盲腸線を効率よく乗るために、趣味のマラソンを活かして、それぞれの終着駅の間を結んで走破したりします(すごい発想!)。
「鉄道ファンにはいろんなタイプがいますね」という話から、専門知識を有する鉄道ファンたちが智恵を出し合って謎を解く、「集合知」探偵が誕生しました。
鉄道好きなあなたなら、気軽に作品中の謎解きに参加できます!
さらに倉阪先生の小説の特徴は、必ず美味しい料理が登場すること。この作品でも、鉄道ファンが集う喫茶店「テツ」の名物である列車見立てのケーキ&パスタが続々出てきます。
そのバリエーションの豊富なこと!
つまり細部に至るまで惜しげもなくアイディアが詰まっている、ちょっと贅沢なミステリーなのです。
倉阪先生が満を持して贈る、新感覚の鉄道ミステリーにぜひ乗車してください。

『鉄路の牢獄
警視庁鉄道捜査班』

著者:豊田 巧
定価:本体880円(税別)
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湘南新宿ラインで痴漢事件発生。逃亡直後に死亡した容疑者の遺留品から空薬莢を発見、警視庁鉄道捜査班(テッパン)の刑事たちが捜査を開始する。だが聞き込みの最中、何者かにより襲撃され、さらには駅を狙うテロ予告が警視庁へ入る。真の狙いも目的地も明かさぬテロリストにとって、首都圏の鉄道利用者すべてが人質。複雑に入り組んだ鉄道網を巧みに使って暗躍する犯罪者に、鉄道マニアのテッパン班長・吾妻警視が情熱と知識で立ち向かう!

担当コメント

著者・豊田巧さんをご存じでしょうか。実はあの伝説のゲーム「電車でGO!」ブームを仕掛けた宣伝プロデューサー! ゲームセンターや家庭で電車を動かした方も多いはず。現在、豊田さんは児童書「電車でいこう!」シリーズやライトノベル「RAIL WARS! -日本國有鉄道公安隊-」シリーズを手がける人気作家であります。本書は大人向け鉄道ミステリの第2弾。推理、アクション、サスペンス満載の物語にグイグイ引き込まれていくこと間違いなし。日本の危機を題材としたエンタテインメント大作を好む方には特にオススメです。

『東海道新幹線殺人事件』
著者:葵 瞬一郎
定価:本体880円(税別)
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新横浜-小田原間ですれ違った新幹線のぞみとひかりから、ほぼ同時に頭部切断死体が発見された。だが事件の異常さはそれだけに止まらず、頭部が互いにすげ替えられていたことが判明する。死体の上にあった「鬼は横道などせぬものを」という血文字のメッセージが意味するものとは。創作意欲を搔立てる刺激を求めて、放浪を続ける人気ミステリー作家・朝倉聡太が難事件に挑む!

担当コメント

主人公の朝倉聡太は、十津川警部や浅見光彦など日本を代表する「トラベルミステリ」の名探偵の系譜を継ぐ人物だと言ってよいかもしれません。魅力あふれた名探偵の誕生です。本書は東京・京都・新潟などを舞台にトリック、グルメ、ロマンス、旅情などのトラベルミステリ要素がたっぷり詰まっています。長年トラベルミステリを愛し続けている方でも初心者でも一気に読めて高い満足感が得られるものと、自信をもってオススメします。

 作家になる前から鉄道好き

 作家になる前は人事院というお役所に勤めてました。二十歳頃だから一九五〇年くらいかな。通勤で東京駅を経由していたんですが、週末になると仕事帰りなのに、駅に貼ってある旅の広告を見ているうちに「ああ、遠くに行きたいな」と思い、そのまま旅行に出かけていました。もう夕方だけど、とにかく遠くへ、終点まで行きたいから、まず上野に出て、そこから一番遠くまで行けるのは青森で、寝台列車に乗り込んでました。翌日に着いて、そこからバスに乗って十和田湖へ。そこで一泊しようかと思って旅館に行ったけど週末だから満室で。仕方がないからマスの養殖場で頼み込んで泊めてもらったりしてました。そうやってよく旅に出てた。どちらかというと北の方に行くことが多かった気がします。自分の書くミステリーで、犯人が逃げる時に北へ行くことが多いのはその頃の思いがあるからかもしれませんね。でも、当時は作家になろうとは思ってもいなかったし、ましてや鉄道そのものがミステリーになるとは想像もしなかった。

 鉄道ミステリーのきっかけ

 一九六三年にオール讀物推理小説新人賞でデビューして、社会派推理小説や本格推理小説、スパイ小説などを書いていましたが、十五年くらい経った時に、光文社の担当編集者に「新企画を」と言われて提案したのが当時大ブームだったブルートレインを舞台にしたミステリーでした。今でいう〝鉄道オタク〟の始まりですかね、大人も子供も夢中になってた。「どうして子供にまで人気なのか」知りたかった。その思いで書いた『寝台特急殺人事件』(一九七八年刊行)はどんどん増刷がかかった。本当はトラベル・ミステリーは、列車、船、飛行機、の三部作でやめようと思っていたのにあまりに人気が出たのでやめられなくなっちゃった。各社の編集者がみんな「鉄道ミステリーを」とやってくるようになりました。もともと鉄道は好きだけど、こんなに書き続けるとは思いませんでした。五百冊以上書いてきて、日本国内で今までに乗ったことのない路線は無いと思います。

 一番好きな列車

 好きな列車はたくさんあるけど、一番は初代新幹線、0系ですね。一九六四年に東海道新幹線は開業しましたが、姿形、性能すべてが画期的だった。残念ながら0系は二〇〇八年に引退しましたが、昨年大阪の交通科学博物館に行ったときに会えて嬉しかった。ここの新幹線は一九六三年に落成した1次車(鉄道車両は短期間で大量に製造することはできないので期間を区切った形で発注される。初回発注分の量産車を「1次車」と呼び、追加発注分を発注時期に応じて「2次車」「3次車」—と呼ぶ)の先行製造車で、機械の技術発展に貢献した「機械遺産」(二〇〇七年)として認定されています。また、日本の鉄道において、歴史的文化的に重要だとしてJR西日本から「鉄道記念物」(二〇〇八年)、国立科学博物館からは「重要科学技術史資料」(二〇〇九年)に指定されています。残念ながら大阪の交通科学博物館は閉館してしまったけど、そこの新幹線は二〇一六年に京都にできる京都鉄道博物館に移されるそうです。

 まぼろしのトリック

 新幹線といえば、忘れられない〝事件〟があります。一九八二年に東北新幹線が開業しますが、その前にこの新幹線を舞台にミステリーを書くよう頼まれた。あまり資料がなくて、写真で見ると東北新幹線の車両(200系)は、色が白×緑で、先頭部のスカートにスノープラウ(除雪装置)がついている以外0系とあまり変わりがなかった。それで0系を参考に消失トリックを考えた。実は0系には車両の中央のあたりに非常口があって、席を退かしてレバーを動かすと外に出られるんです。ところが200系に非常口は作られなかった。犯人が突然消えるシーンを考えていたのに結局は走って逃げることに。せっかく思いついたのに残念でした。のちに関係者に「どうして非常口を作らなかったんですか?」と訊いたら「必要が無いと判断したからです」と言われました。「なぜ必要無いと判断したんですか?」と重ねて訊いたら「今まで一度も使用されなかったからです」と返事が返ってきた。考えてみると、それまで新幹線では非常口を使うような重大な事故が一切無かったんですね。安全管理の面でもすごいことだと思います。

 思い出のトリック

 トリックといえば、最近の鉄道では作りにくくなりました。特急ばかりが増えて、普通や鈍行が少なくなっているし寝台列車も少なくなりましたね。特急列車は窓が開かないものが多いんです。新幹線や特急列車ばかりでは時刻表のトリックもやりにくい。以前はブルートレインからブルートレインに乗り換えることもできた。「北斗星」の1号と3号が函館駅に同時に存在するタイミングがあったりした。そういうところにトリックを作るきっかけがある。今もよく覚えているトリックがあります。一九九九年に完全に廃止されてしまいましたが、かつて山陰方面と九州方面を結ぶ列車に急行「さんべ」があった。「さんべ」というのは変わった名前ですが、島根県にある三瓶山から採ったそうです。その急行「さんべ」は米子駅を出発して山陰本線を進んで益田駅に着きます。ここで山陰本線を行く車両と山口線を行く車両に分かれるんです。山陰本線を行く車両はやがて長門市駅に着きます。するとさらに山陰本線を行く車両と美祢線を行く車両に分かれます。この分かれた車両は別々の路線を行きながら下関駅で待ち合わせをして再び連結します。そして一緒に熊本駅まで向かうんです。分かれてまたくっついちゃうから名付けて「離婚・再婚列車」。これをヒントに『再婚旅行殺人事件』(『蜜月列車殺人事件』収録)を書きました。のちにテレビドラマになった時も好評でした。

 鉄道今昔

 名前が好きな列車としては特急「雷鳥」があります。大阪駅から金沢駅、和倉温泉駅を結ぶ列車でしたが、一九九五年に「スーパー雷鳥(サンダーバード)」、一九九七年に「サンダーバード」に改名されてしまいました。個人的には「雷鳥」の方が良かった。もう一度復活してほしい名前です。それに雷鳥とサンダーバードは別の鳥ですしね。名前に関しては紀勢本線に「くろしお」「スーパーくろしお」「オーシャンアロー」という特急がありましたが、今はすべて「くろしお」に統一されてしまった。しかし同じ「くろしお」でも車両が何種類かあって、例えば、「パンダシート」が設置されている381系に乗りたい人や展望ラウンジのある283系に乗りたい人は時刻表をじっくり読まないと、どの時刻の車両に乗ればいいのかわからない。合理的にすると不便になることもあるのではないでしょうか。

 これからの鉄道の旅

 やっぱり鈍行が好きです。今はブームになってずいぶん賑やかになったけど、以前の五能線のような鄙びた感じの路線が好きでした。今、最も高額な列車と言われるクルーズトレイン「ななつ星in九州」や列車じゃないけどクルーズ客船「飛鳥Ⅱ」に乗って思ったのは、新幹線や特急は移動のために乗る、けどこれからは旅を楽しむならゆっくりゆっくり移動する時代になった。ただし、個室ばかりじゃいけません。全室個室では、人と知り合う機会がありません。昔の寝台列車では朝になると洗面所に列ができて、そこでいろいろな人と出会えた。それにね、個室ばかりじゃ殺す気にもなれません。鉄道ミステリーがつまらなくなっちゃうんです。

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【講談社ノベルス 鉄道ミステリフェア 応募要項】 10月刊講談社ノベルス『十津川警部 山手線の恋人』『鉄道探偵団 まぼろしの踊り子号』『鉄路の牢獄 警視庁鉄道捜査班』『東海道新幹線殺人事件』の帯についている応募券いずれか2枚を郵便ハガキに貼付の上、郵便番号・住所・氏名・年齢・電話番号を明記して下記までお送りください。

【送り先】 〒170-8691 豊島郵便局 私書箱174号 
講談社ノベルス鉄道ミステリフェア係

【応募締切】 平成29年(2017年)12月31日(日)当日消印有効
※当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせて頂きます。抽選は2018年1月中に行う予定です。なお、お送り頂いた個人情報は賞品の発送以外に使用いたしません。

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