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『ギキョウダイ』

『ギキョウダイ』

著者:嶋戸悠祐

発売年月日:2017/2/14単行本

定価:本体1,600円(税別)

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これほど魂を踏みにじる物語が許されるのか?

『天久鷹央の推理カルテ』シリーズ(新潮文庫nex)、『仮面病棟』(実業之日本社文庫)の知念実希人、震える!
「濃密に熟成された悪意の毒が、あなたの臓腑を腐らせる」

サッカーが好きな少年・六村終夜(ろくむらしゅうや)は、クラスメイトの相楽天晴(さがらはれるや)がサッカーの真の天才であることに気づく。たちまち頭角を現し、日本サッカーを変革、さらにワールドカップで圧倒的な力を示す天晴。純粋な彼を支え続ける終夜。だが突然、破局は訪れた──。その裏側で蠢く、人を支配するためならば手段を選ばぬ怪物(モンスター)。ぬめりとした悪意、果てしなき絶望。禁断の暗黒系ミステリー!

担当者コメント

第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作となったデビュー作『キョウダイ』の発展形というべき、嶋戸悠祐さん3年半ぶりの新作が『ギキョウダイ』です。まず注目していただきたいのが、サッカーシーンの描写のわかりやすさ、面白さです。ひとりの天才が日本サッカーを変えていく様が、スポーツ小説を読むかのように楽しめます。そして急転直下のダークな展開……この落差に驚いてください。奈落への伏線はあらかじめ入念に張り巡らされています。この許されざる物語が、実は必然の産物であることに気づいた時の衝撃! 嶋戸作品ならではの「えぐさ」はクセになります。前日譚の『キョウダイ』もあわせて読むと、「えぐさ」倍増です。

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