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『恐怖小説 キリカ』

『恐怖小説 キリカ』澤村伊智

『恐怖小説 キリカ』
著者:澤村伊智
定価:本体1,500円(税別)

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人間が一番怖い――。
あなたの日常を侵食する究極のサイコ・サスペンス!
ホラー小説の新人賞を獲得し、僕は出版に向けて準備をはじめた。隣にはいつも支えてくれる最愛の妻・キリカ。順風満帆な日々が続くと思われたが、友人の一人が「作家とは人格破綻者である」「作家は不幸であるべき」と一方的な妄想を僕に押し付け、嫌がらせをはじめる。ストーカー行為、誹謗中傷の手紙、最悪の贈り物。やがて不幸(ミザリー)は、僕とキリカのとある「秘密」を暴き出すが――。

人間が一番怖い──
あなたの日常を侵食する究極のサイコ・サスペンス!
ホラー小説の新人賞を獲得し、僕は出版に向けて準備をはじめた。隣にはいつも支えてくれる最愛の妻・キリカ。順風満帆な日々が続くと思われたが、友人の一人が「作家とは人格破綻者である」「作家は不幸であるべき」と一方的な妄想を僕に押し付け、嫌がらせをはじめる。ストーカー行為、誹謗中傷の手紙、最悪の贈り物。やがて不幸(ミザリー)は、僕とキリカのとある「秘密」を暴き出すが──

澤村伊智さん一問一答

───『恐怖小説 キリカ』の着想と書こうと思われたきっかけを教えてください。

澤村:小説家デビューした時に、知人から「これで別れた奥さんに意趣返しができたな」という意味のことを言われ、「そんな意図で小説を書いたことは一度もないのに」と戸惑ったことが着想です。
きっかけは作中にもあるとおり、講談社の編集氏に執筆依頼されたことです。

───作中に「小説書くぞ会」という友人同士で自作の小説を持ち寄って批評し合うというコミュニティが登場します。こちらは実際に行われていたのでしょうか?

澤村:はい、行われていました。そこで初めて書いた長編を「日本ホラー小説大賞」に応募したら大賞をいただいてしまい、大変驚きました。

───小説を書かれたのはそのときが初めてでしょうか? ちなみに処女作はどんな作品ですか?

澤村:「人に見せることを前提にした」「完結した」小説を書いたのはその時が初めてです。最初に書いたのは130~140枚くらいの、OLを主人公にした純文学っぽい話でした。

───これまでの澤村さんの作品では「ぼぎわん」と「ずうのめ人形」という具体的な怪異が登場しましたが、『恐怖小説 キリカ』ではそういった超常的なものが襲ってくるわけではありません。執筆する際に、なにか意識することはありましたか?

澤村:怖い話において「怖いモノが具体的に何なのか」は重要ではないと思っているので、特に意識はしませんでした。

───メインと各章のタイトルに「小説」と謳われているのが気になります。これが作品全体の構成上の仕掛けと関わってくるわけですが、これは最初からお考えになっていたのでしょうか?

澤村:小説と現実の橋渡しをどうするかは当初から悩みの種でした。改稿する過程で固まってきた感じです。

───今回、貴志祐介さんより推薦文が届いております。作中のある場面で貴志さんの某作品が非常に印象的な使われ方をしておりますが、執筆の際になにか意識されるところがあったのでしょうか?

澤村:貴志先生の「某作品」は、「人間が一番怖い」という主義主張の例として言及されることが非常に多いので、「使わないわけにはいかなかった」というのが実情です。

───今作でもっとも苦労した点があれば教えてください。

澤村:改稿が終盤に差し掛かった頃に風邪を引いてしまい、スケジュールが逼迫して大変でした。

───作家として影響を受けた作家・作品などはありますか?

澤村:影響はジャンル、媒体問わず全ての作品から受けていると思います。好きな作家は岡本綺堂先生と殊能将之先生です。

───どんな方に読んでほしい作品でしょうか?

澤村:基本はどなたにも読んでいただきたいと思っていますが、特に下記の方々に。
・「人間が一番怖い」と思っている方。特に、「人間が一番怖い」という考えがオバケや何かを怖がるより「高尚」で「理性的」で、「大人」だと思っている方。
・拙作『ぼぎわんが、来る』『ずうのめ人形』を「つまらないと思った」方。リアリティを感じていただけると思います。

───作品を執筆するにあたって、一番大切にしていることは何でしょうか。

澤村:「書いてて楽しいもの」ではなく「読んで面白いもの」を書こうと意識しています。

───今後書いてみたいテーマや、現在執筆中の作品があれば教えてください。

澤村:オバケが出てくる話を執筆中です。

───読者の方々にひと言!

澤村:今後ともよろしくお願いします。ご意見ご感想はネットなどでどしどし発信してください。

澤村伊智 1979年、大阪府生まれ。2015年『ぼぎわんが、来る』(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回日本ホラー小説大賞<大賞>を受賞。デビュー作にもかかわらず同作は、鋭い恐怖描写と卓抜した構成力で大きな反響を呼ぶ。つづく第2作『ずうのめ人形』でも評判を呼び、ホラー小説界、エンターテイメント小説界の次世代を担う旗手として一躍注目を集めている。

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担当コメント

一番怖いものはなんだと思いますか。幽霊? 怪物? あるいは──人間?
私なら「澤村伊智」と即答します。原稿を拝読したときにあまりの恐ろしさと筆者(つまり澤村さん)の意地のわるさに(褒めてます)震えあがりました。「ぼぎわん」「ずうのめ人形」とこれまでも「怖いもの」を世に送り出してきた筆者が仕掛ける新たな恐怖。ターゲットはズバリ、本を手にしたあなたです。誰も読んだことがないサイコ・サスペンスにどうぞ驚き、そして大いに戦慄してください。

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