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講談社ノベルス

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あの夏、真賀田研究所でプログラマとして働いていた島田文子は、いくつかの職を経て、香港を拠点とする会社に籍を置いていた。
人工知能に関するエキシビションの初日、島田は遠田長通という男に以前、愛知で起きた飛行機事故に関する質問をされる。
トラムという動く密室で起きる殺人。その背後に感じられる陰謀。
静かだった島田の生活が、その日を機に大きく動き始める。
Gシリーズの転換点。後期三部作開幕!

『χ(カイ)の悲劇 The Tragedy of χ』
著者:森 博嗣
定価:本体960円(税別)
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森博嗣プロフィール

森博嗣(もり・ひろし) 1957年12月7日愛知県生まれ。工学博士。某国立大学工学部助教授として勤務するかたわら、1996年、『すべてがFになる』 (講談社ノベルス)で第1回メフィスト賞を受賞し、ミステリィ作家としてデビュー。以後、犀川助教授・西之園萌絵のS&Mシリーズや、瀬在丸紅子たちのVシリーズ、『φは壊れたね』から始まるGシリーズ、『イナイ×イナイ』からのXシリーズなどを執筆。ほかに、 『女王の百年密室』『スカイ・クロラ』『喜嶋先生の静かな世界』などの小説や、『森博嗣のミステリィ工作室』『工作少年の日々』『つぶやきのクリーム』などのエッセイ、ささき すばる氏との絵本『悪戯王子と猫の物語』、庭園鉄道敷設レポート『庭園鉄道趣味 鉄道に乗れる庭』など多くの作品を発表し、人気を博している。『彼女は一人で歩くのか?』から始まるWシリーズを講談社タイガより刊行中(2016年5月現在)

担当者コメント

 Gシリーズ、後期三部作は『χの悲劇』で幕を開けます。主人公は、島田文子。覚えていらっしゃる方も多いと思います。そう。『すべてがFになる』にも登場するプログラマです。四季の事件が起きた夏、真賀田研究所にいた島田さんです。近作では『キウイγは時計仕掛け』にもちょっと姿を現しましたが、彼女が転職したあとのお話です。

 Gシリーズファンの方はもちろんですが『すべてがFになる』だけは読んでいる(あるいは漫画で読んだとか、ドラマやアニメで見ただけ)という方にも、楽しんでいただけると思います。この本で森作品に出会うという方も大歓迎です。喜んでいただけた方々には、講談社タイガから刊行されているWシリーズもオススメいたします。

 原稿をいただいて、さらっと読みはじめ、座り直し、興奮して、読み終わり、「森作品を読んだ!」という充足感に満たされました。内容に関しては、ここでは何も申し上げません。是非、ご一読ください。

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