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『涙香迷宮』竹本健治
『涙香迷宮』竹本健治

『涙香迷宮』
著者:竹本健治
定価:本体2,200円(税別)

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明治の傑物・黒岩涙香が残した最高難度の暗号に挑むのは、IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久! これぞ暗号ミステリの最高峰! いろは四十八文字を一度ずつ、すべて使って作るという、日本語の技巧と遊戯性をとことん極めた「いろは歌」四十八首が挑戦状。そこに仕掛けられた空前絶後の大暗号を解読するとき、天才しかなし得ない「日本語」の奇蹟が現れる。日本語の豊かさと深さをあらためて知る「言葉のミステリー」です。
著者コメント

ふとした機会で目眩くいろはの世界に触れ、そこから我が国のミステリの始祖である黒岩涙香へと導かれ、その知られざる遊芸百般の巨魁ぶりに瞠目するうちに、この物語がジャックの庭の豆の木のようにムクムクと蔓をのばしていきました。何よりも、可能な限り濃厚な暗号ミステリを目指しています。どうか娯しんでいただけますよう。

プロフィール

竹本健治(たけもと・けんじ)
1954年兵庫県生まれ。大学在学中にデビュー作『匣の中の失楽』を伝説の探偵小説専門誌「幻影城」に連載し、1978年に幻影城より刊行。日本のミステリ界に衝撃を与えた。ミステリ、SF、ホラーと幅広く活躍し、ファンからの熱狂的支持を受けている。天才囲碁棋士・牧場智久を探偵役としたミステリは1980年~1981年のゲーム三部作(『囲碁殺人事件』『将棋殺人事件』『トランプ殺人事件』)から現在まで書き続けられ、著者の代表的なシリーズとなっている。

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担当者コメント

お待たせしました! 竹本健治3年半ぶりの新刊はあまりにも精妙な、暗号ミステリの最高峰というべき大傑作です! いろは四十八文字を一度ずつ、すべて使って作る「いろは歌」。この「いろは歌」自体がまさしく日本語の技巧と遊戯性を極めているわけですが、なんと、そこに何重もの暗号が仕掛けられているのです。天才囲碁棋士の牧場智久がその頭脳を駆使し、暗号を解読していく様を読み進めると、日本語という言葉の不思議さと魅力をたっぷり感じ、うっとりすらしてしまいます。そして実感するのです。こんな超絶暗号を編み出す竹本健治は天才だ! と。

また著者の意向により、あえて内容紹介では触れていませんが、同じく牧場智久が探偵役を務めたゲーム三部作(『囲碁殺人事件』『将棋殺人事件』『トランプ殺人事件』)を読まれた方ならばニヤリとする「ある趣向」も盛り込まれています。

思えばデビュー作『匣の中の失楽』で、天才の名をほしいままにした竹本健治。それから40年近くが過ぎても、天才は圧倒的に天才のままなのです。昨年12月に刊行された講談社文庫『新装版 匣の中の失楽』は発売後たちまち3刷。最新作『涙香迷宮』は、今、新たな読者にも注目されている竹本健治が贈る「新たな代表作」です。ぜひ、ご一読いただき、この素晴らしい「ことば」のミステリに驚き、ときめいてください。

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