著者:西村京太郎
発売年月日:2015/10/7ノベルス
定価:本体800円(税別)
「人生を楽しみたければ、電話したまえ」──
猫田は留置所で出会った小笠原に連絡し、千葉県館山に向かう。
『南総里見八犬伝』の里見家家臣の末裔であると知らされた猫田は、深夜に駐車場を走るSLを見るが、誰もがそれを否定する。
その謎を解くために鉄道連隊のあった津田沼に赴くと、そこで知り合った小田島も、路上を走るSLを見たという。
本当にSLは走ったのか? 里見家再興を望む子孫たちと関わりが? そして最後に十津川警部は……
担当者コメント
酒を飲んでは喧嘩ばかりしている猫田は、人を殴って留置された警察署で、謎の男・小笠原と知り合います。小笠原に誘われ、『南総里見八犬伝』縁の地、館山に向かった猫田を、次々と襲う不思議な出来事と出会い。謎は謎をよび、戦時中へと話はつながっていき……。リーダビリティに溢れた渾身の作品です!