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 第2回 本格ミステリー 『ベテラン新人』発掘プロジェクト受賞作 『黒薔薇 刑事課強行犯係 神木恭子』 警察内部に秘匿された、穢れた記憶を暴き出せ。

『黒薔薇 刑事課強行犯係 神木恭子』
著者:二上 剛
定価:本体1,700円(税別)

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大阪府警の新米刑事・神木恭子(かみき・きょうこ)は、担当した殺人事件を、別件で関わった老人の供述から解決へと導く。しかし時を同じくして、老人の自宅の床下から嬰児を含む死体七体が発見された。二つの事件の背後には、府警上層部が内に宿す闇が広がっていた――。
体面重視の違法捜査、キャリアとノンキャリアの暗闘――知られざる警察の真実に、淀んだ街に狂い咲いた情愛が絡まりつく。現場を知り尽くした元本職の刑事だから書きえた、究極の警察小説!

『ベテラン新人』発掘プロジェクトとは?

著者コメント

嬉しくて跳び上がり、天井に禿げ頭を打ちそうです。この喜びを分かち合える人がいることも幸せです。素人ですので、下手な表現でもいいからわかりやすく書くこと、展開を複雑にすること、そして何より楽しんで書くことなどを心がけました。
書いている時間より楽しい時間は今のところありません。友人からの電話もなくなり、日がな一日家の2階にいますが少しも寂しくありません。わたしの凡作の中は、個性あふれる仲間でいっぱいですから。
選考していただいた島田荘司様、文芸シリーズ出版部には特に感謝します。

著者コメント

二上 剛(ふたかみ・ごう)
1949年、大阪府生まれ。高校卒業後、大阪府警の警察官となり、某警察署の暴力犯担当刑事を務める。退職後、『黒薔薇 刑事課強行犯係 神木恭子』(受賞作『砂地に降る雨』を改題)で、第2回本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクトからデビュー。

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担当コメント

島田荘司さんの提唱により始まった「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」から、驚くべき「新人作家」がデビューします。
二上剛さんは、大阪府警で勤め上げた、正真正銘の元暴力犯担当刑事!
在職中より警察小説、ミステリー小説に親しみ、退職後は小説家になるための研鑚を重ね、夢を実現させました。その作風は、読む人が寒気だつほどのリアルさ!
捜査を、現場を、知り尽くした元刑事にしか描きえない警察の実態と、犯罪の裏にある美しくも切ない男女の機微……それらの真実が怒涛のドラマとなって、ページを捲る手を止めさせてくれません。警察小説ファン必読のデビュー作に、どうぞご期待ください!

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二上 剛さん 一問一答

受賞作『黒薔薇 刑事課強行犯係 神木恭子』は、ご自身何作目の作品ですか。 長編小説としては4作めです。 普段の執筆スタイルを教えてください。 まずは、とにかく書きはじめてみます。そして書いてから考えて、また書いて……という作業を進めていくと、物語の先の方に小さく赤い「提灯(ちょうちん)」が見えてくるんです(笑)。そこまでたどり着くと、そこから先のところにまた「提灯」が小さく見えて……そうやって、展開を組み立てています。 ご自身、刑事だったということですが、やはり実体験に基づいているのでしょうか。 エピソードのほとんどは実体験に基づいています。そのうえで、その体験を誇張して、よりおもしろくしようと考えています。 「刑事」としてのご自身を一言でいうと、どんな刑事でしたか。 強面(こわもて)です(笑)。刑事だったときは、警察署内でも、外部の……たとえば暴力団関係者からも怖がられていましたね。後輩からは、よく「ようついていかん」と言われました。 「作家」としての二上剛を一言でいうと。 これからも、いい意味で素人作家でいたいと考えています。 受賞の知らせを聞いて、何を感じましたか。 嬉しくて跳び上がりそうになりました。 デビューを目指している方々に伝えたいことはありますか。 最初こそ、気軽に書くのがいいんじゃないかと思います。『黒薔薇』を本にするにあたっては、ゼニカネに換えられないしんどさがありましたから(笑)。 「二上剛」というペンネームの由来を教えて下さい。 家の近くにある二上(にじょう)山と金剛(こんごう)山という2つの山から。山登りも大好きなんです。 お好きなミステリー作品、または作家を教えて下さい。 高村薫さんの『マークスの山』と、島田荘司さんの『写楽 閉じた国の幻』です。 次回作の構想を少し教えて下さい。 次回作に、と考えているアイディアはたくさんあるんです。『黒薔薇』の主人公、神木恭子を生かせれば、と楽しみにしています。

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