講談社BOOK倶楽部

hayasakayabusaka

講談社ノベルス

『虹の歯ブラシ 上木らいち発散』早坂 吝「史上最もHな探偵」再降臨!

『虹の歯ブラシ 上木らいち発散』早坂 吝

『虹の歯ブラシ 上木らいち発散』
著者:早坂 吝
定価:本体 860円(税別)

購入する

上木らいちは様々な客と援交している高校生で、名探偵でもある。殺人現場に残された12枚の遺体のカラーコピー、密室内で腕を切断され殺された教祖、隣人のストーカーによる盲点をつく手口―数々の難事件を自由奔放に解決するらいち。その驚くべき秘密が明かされる時、本格ミステリはまた新たな扉を開く!さらに過激で、さらに斬新な、傑作誕生!!
著者コメント

 「史上最もHな探偵再臨! 今回の帯はこれで行きましょう!」担当氏にそう言われた時、思わず苦笑してしまったが、事実その通りの内容なのだから仕方ない。上木らいち。どうしてこんなキャラクターを生み出してしまったのだろう。今まで出会った何人かの女性に影響されているような気もするが、真偽のほどは分からない。分からないと言えば、らいちが何を考えているのかもよく分からない。(デビュー前から九年間もらいち物を書いてきた)作者が今更何を言い出すのかと思われるかもしれないが、分からないものは分からない。その分からなさが本作を生んだような気もする。
 しかし分かっていることが一つだけある。それは、らいちが本格ミステリの名探偵だということだ。したがって、らいちが現れるところ、必ず魅力的な謎と論理的な解決が存在する。本作も然り。持てるすべてを注ぎ込んだ。特に最後のトリックには自信がある。それを思い付いたのは全体の九割まで書き進めた時。無計画に書いているのが丸分かりだが、そのうち最高の何かを思い付くという確信めいた予感が筆を動かしていたのかもしれない。思い付いて本当に良かった。お楽しみください。

Page top
担当コメント

 第50回メフィスト賞受賞作『○○○○○○○○殺人事件』の「タイトル当て」と「驚愕の大仕掛け」で衝撃デビューを果たした早坂吝さん。お陰様で数多くの紙誌にご紹介いただきました。インパクト充分のデビュー作を読まれた方は「2作目はどんな作品、どんな仕掛けでくるのだろうか」と思われたことでしょう。サブタイトルを見れば分かりますが、2作目の主人公は、デビュー作に登場した上木らいち。しかし、続編ではありません。「友達」周辺でおこった数々の難事件を、しなやかに解決していきます。勿論、最初の作品を読まれていない方も十二分に楽しめます! そして今作の仕掛けとは? 期待を決して裏切らない「本格ミステリ」を、いろいろな意味でご堪能ください !!

Page top
書店員さんコメント

本格としての趣向が凝らされ、
そして………え!? 参りました。
紀伊國屋書店 ゆめタウン徳島店
朝加昌良さん

惚れ惚れするような「本格」ですがR指定です。
「オトナ」の貴方は読みましょう。
ぜひ読みましょう!
ジュンク堂書店 池袋本店 矢部公美子さん

前作を凌駕する仕掛けの多彩さと
愛すべき狼藉ぶりを存分に堪能しました!
ときわ書房 本店 宇田川拓也さん

らいちがとってもキュート!
その魅力が最大限に表れている !!

書泉ブックタワー 江連聡美さん

Hな物語に目を奪われていると、真実を見失うぞ!
紀伊國屋書店 渋谷店 竹村真志さん

Page top
『古事記異聞 京の怨霊、元出雲』高田崇史 『またね家族』松居大悟 『修羅の家』我孫子武丸 『#柚莉愛とかくれんぼ』真下みこと 『希望と殺意はレールに乗って アメかぶ探偵の事件簿』山本巧次 高田崇史ONLINE