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『図書館の魔女 烏の伝言(つてこと)』高田大介 書評家、書店員絶賛の超弩級 リブラリアン・ファンタジー、再臨!
『図書館の魔女 烏の伝言(つてこと)』高田大介
囚われた姫君を助け出す
陰謀に荒む港町を山の民と兵士と、みなしごたちが駆け抜ける。

道案内の剛力たちに守られながら山の尾根を往く逃避行の果てに、目指す港町にたどり着いた地方官僚の姫君と近衛兵の一行。しかし、休息の地と頼った町では、渦巻く陰謀によって、姫は囚われ、兵士たちの多くは命を失う。姫の救出を目指すものの敵方に情報が筒抜けとなり、生き残った近衛兵と剛力たちは隻腕の同志へと疑いの目を向ける。一方、剛力集団の中には言葉をうまく使えない鳥飼の男がいた。山中で姫と心の交流を深めていた男は、生き残った他の者たちから離れ、一羽の烏とともに行動し始める。
姫君は救出されるのか? そして、裏切りの売国奴はいったい誰なのか

『図書館の魔女 烏の伝言(つてこと)』
著者:高田大介
定価:本体2700円(税別)

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担当者コメント

小説を、そして本をこよなく愛する人たちから熱狂的な支持を集めたリブラリアン・ファンタジー『図書館の魔女』(上・下巻)の感動がふたたび高田大介さんの書き下ろし新作長編『図書館の魔女 烏の伝言(つてこと)』が、いよいよ刊行されます。舞台は前作同様、陰謀渦巻く“海峡地域”。追っ手から逃れつつも囚われの身となった地方官僚の姫君の救出劇から、物語は思いもよらない方向へと進んでいきます。そして高田さんならではの、「言葉の持つ力」によって繙(ひもと)かれる、誰も知りえなかった真実の究明こそが大きな魅力です。

壮大なスケールで贈る空前絶後の高田ファンタジーを、皆様もぜひご体験ください!

著者コメント

『図書館の魔女』の続編『図書館の魔女 烏の伝言(つてこと)』をお届けします。

本作では前作とはいささか異なった角度から海峡地域の出来事に迫ってみました。

前作の主要登場人物は海峡東岸の一ノ谷の面々でしたが、本作では海峡西岸のニザマ、そして附庸国クヴァンの人々が主人公になります。海峡の東西に対立を見る視点からすると前作の敵国の人々が中心になる物語です。また、前作の登場人物はいずれも国策の中枢に携わる重鎮ばかりでしたが、本作では山岳を這い登り、地底を這いずる無力な民草が奮闘します。前作に活躍した女性たちも姿を見せますが、本作ではむくつけき男どもが雨の港に徘徊(たもとお)る、辛く厳しい道行きです。

いずれを取っても前作とは正反対の視点から書かれた話になりました。

国を追われた一人の美姫、そして荒くれ者とこそ泥たち、世に軽んじられた若者と少年たちが、驟雨降りしきる港町を走ります。そこは不逞の輩の犇(ひし)めく巷、売国奴の跋扈する裏切り者の街。あらゆる後ろ盾を失い、頼りにするものとてない逃亡者は、しかし敵に囲まれた山岳で、あるいは港町の裏通りで、いかなる苦境のうちにあっても決して節操を枉(ま)げない確かな仲間と出会うでしょう。

そしてことによると、暴力の吹き荒れるこの悖逆(はいぎゃく)の港に、読者のみなさんもご存じの傲岸な酒仙が紛れ込んでいるかもしれません。

窮地に活路のあることを疑わず、自ら全ての謎に立ち向かうことの出来る者だけが、彼女の忠告を得ることが出来るでしょう。御期待下さい。