著者:西村京太郎
発売年月日:2014/10/6講談社ノベルス
定価:本体 800円(税別)
沖縄に関心を抱くフリーカメラマン・木村敦は、沖縄の公共事業に貢献し藍綬褒章を受章した故・緒方秀郎の記事を見つけ「陸軍中野学校」出身であることに興味を持つ。緒方と縁のある慶良間諸島のM島に向かった木村は緒方について取材するが、住民の口は一様に重い。だが詳細な調べで、沖縄戦の前に陸軍中野学校の卒業生42名が沖縄に入っていたことを知った。緒方との関わりは? 時を経て明かされる沖縄戦への大本営の巧妙な意図とは?
担当者コメント
来年は戦後70年。そして西村京太郎さんが江戸川乱歩賞を受賞して50年。そんな節目の年に向けて、西村さんが執筆のテーマに選んだのは「太平洋戦争」。多感な時期に戦争を迎えた世代ならではの視線で骨太なミステリーを紡いでいます。本作では、沖縄戦を描いていますが、その戦争で大本営が意図したこととは? ぜひともご堪能ください!