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『りぽぐら!』西尾維新|講談社ノベルス

講談社ノベルス

『りぽぐら!』西尾維新 文字を封じるたびに、物語は生まれ変わる。 15人の絵師による豪華挿絵を収録! 伊藤潤二 久米田康治 雲田はるこ 倉花千夏 重野なおき たえ 田中相 丹地陽子 中村明日美子 PEACH-PIT pomodorosa 真島ヒロ 松本一佐 ミノ☆タロー 吉田ヨシツギ
ルール(LV.1)

(1)最初に短編小説を制限なく執筆。
(2)五十音46字から、任意の6字を選択。
(3)残った40字を、くじ引きで10字ずつ、4グループに分ける。
(4)その10字を使用しないで、(1)の短編小説をグループごと4パターン、執筆する!
(5)濁音・半濁音・拗音・促音は、基本の音と同じ扱い。音引きはその際の母音とする。
(6)(2)の6字は、どのパターンでも使用可。
西尾維新が書き上げた、3編5通り―
計15編の小説世界!
LV.1妹は人殺し!
LV.2ギャンブル『札束崩し』
LV.3倫理社会

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西尾維新さんインタビュー

『りぽぐら!』刊行の経緯を教えてください。

西尾維新の母体とも言うべき文芸雑誌『メフィスト』で、一年に亘り連載された小説をまとめた本が『りぽぐら!』で、タイトル通りに『リポグラム』に正面から取り組んだ短編集です。『リポグラム』とは、簡単に言うと、使用する文字に制限をかけて小説を書く執筆方法です。アナグラムやパングラムと並ぶ、いわば言葉遊びの一種なのですが、今回は『ひとつの短編小説を、四通りの制限で書く』というチャレンジをさせていただきました。LV.1、LV.2、LV.3と、三段階のリポグラム。つまり『りぽぐら!』には三篇五通り計十五編の短編小説が収録されております――
何かと奇を衒いがちな西尾維新のこれまでの著作と比べても、なお珍しい感じの本です。

LV.1に挑戦した当時の感想を教えてください。

そもそも本企画をメフィスト編集部に持ち込んだのは僕自身なのですが、特にヴィジョンが見えていたわけでもないので、始まりは何もかも手探りでした。くじ引きを手作りするのは楽しかったですけれど、くじを引く段階(フリーワードを選ぶ段階)でまだ『どの字がどう必要か』がわかっていないので、難易度とかはやってみないとわかりませんでした。苦労話は控えますが、終えてみると、日本語における『ぬ』の使用頻度が低過ぎると思いました。

LV.2、LV.3と、難易度を上げてみていかがでしたか?

正直に言うとLV.3よりLV.2のほうが苦戦しました。難易度はもちろんLV.3のほうが上がっていて、それは小説に反映されているのですが、くじ運に恵まれなかったLV.2は本当にやばかったです。『何の字が使えないか』よりも『何の字が使えるか』のほうが大事みたい。本当ならLV.2とLV.3の間にもう一段階置くべきなのですけれど、我慢しきれず一足飛ばししちゃいました。LV.4ってどんな感じでしょうね。

計十五人の方々に、一枚ずつ挿絵を寄せていただきました。完成イラストをすべてご覧になった感想を教えてください。

単行本化にあたり十五人の絵師さんに豪華挿絵を描いていただきました……というか、豪華過ぎますね。文字四十六音全部封鎖しちゃっていいんじゃないかと思わされました。『りぽぐら!』だからこそ実現した特別感溢れる企画なのでしょうが、本当に実現する本が『りぽぐら!』でよかったのかという疑念も残らざるを得ません……でもまあイラストって究極のリポグラムですし?

読者の皆さまにメッセージをお願いします。

同月発売の物語シリーズが『百パーセント趣味で書かれた小説』だとすれば、この『りぽぐら!』は、『いい仕事ができた!』という手応えのある一冊です。書き下ろしのあとがきでもリポグラムをやっていたりするので、ぜひお目通しください。よろしくお願いします。

プロフィール 西尾維新(にしお・いしん) 2002年、『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』(講談社ノベルス)にて第23回メフィスト賞を受賞し、デビュー。デビュー作に始まる〈戯言〉シリーズは西尾維新を代表するシリーズとなる。その後も精力的に執筆を続け、〈人間〉シリーズ、〈世界〉シリーズ、12ヵ月連続刊行の『刀語』(講談社BOX)など、その作品の幅は広い。また、2009年夏には『化物語』がアニメ化され、爆発的な人気となり、名実ともにゼロ年代を代表する作家となる。その執筆意欲はとどまるところを知らない。

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担当者コメント

“リポグラム”という文章の書き方をご存じでしょうか? 
特定の語や文字を使わずに、文章を書く手法です。私は西尾さんから伺うまで知りませんでした。非常に面白いのですが、いざ試みると、とんでもなく難しいのです。初めてLV.1の完成原稿を読んだときは、ここまで制限を付けても、小説をつむぐことができるのか……と、西尾さんの凄さにあらためて驚愕しました。リポグラム作品の面白い点の一つは、使える語の組み合わせにより、短編が一編一編、生まれ変わるところ。その面白さからの発想で、15人の絵師の方に素晴らしい挿絵を寄せていただきました。ぜひお読みください!

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超豪華挿絵陣!
  • 伊藤潤二 伊藤潤二

    1986年に「月刊ハロウィン」に投稿した「富江」で、第1回楳図賞佳作入選しデビュー。代表作に『富江』シリーズ、『うずまき』、『首吊り気球』などがある。「Nemuki+」で「シリーズ 魔の断片」を連載中。

  • 久米田康治 久米田康治

    1990年に『行け!!南国アイスホッケー部』で小学館新人コミック大賞を受賞し、デビュー。代表作に『かってに改蔵』、『さよなら絶望先生』などがある。「週刊少年マガジン」で『せっかち伯爵と時間どろぼう』を好評連載中。
    http://kc.kodansha.co.jp/magazine/
    index.php/02065

  • 雲田はるこ 雲田はるこ

    2008年に『窓辺の君』で商業デビュー。その後、複数のBL誌を中心に活躍する。『昭和元禄落語心中』を「ITAN」にて、『いとしの猫っ毛』を「BE・BOY GOLD」にて好評連載中。『昭和元禄落語心中』第5巻が2月上旬に刊行予定。
    http://kumotaharuko.jugem.jp/

  • 倉花千夏 倉花千夏

    原画家・イラストレーター。アニメ「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズ、アニメ「アクエリオンEVOL」、「サムライフラメンコ」、などのキャラクター原案を手がける。『V.T.R.』(辻村深月・著/講談社文庫)、など、書籍装画担当作品も多数。
    http://www.chroma.cc/index.php

  • 重野なおき 重野なおき

    4コマ漫画家。「ヤングアニマル」、「ヤングアニマル嵐」、「ヤングアニマルDensi」、「まんがタウン」、「まんがタイムジャンボ」、「まんがライフオリジナル」、「近代麻雀」、「戦国武将列伝」で連載中。代表作に『信長の忍び』、『Good Morning ティーチャー』、『うちの大家族』などがある。
    http://www.interq.or.jp/blue/shigeno/

  • たえ たえ

    イラストレーター。装画の担当作品に、『プールの底に眠る』(白河三兎・著/講談社文庫)、『ゴッサムの神々』(リンジー・フェイ・著/創元推理文庫)、『ビューティフルマンデー』(宇佐見秋伸・著/メディアワークス文庫)などがある。

  • 田中相 田中相

    2010年、「まばたきはそれから」で「ITAN」第1回スーパーキャラクターコミック大賞を受賞しデビュー。著書に『地上はポケットの中の庭』、『誰がそれを -田中相短篇集-』がある。「ITAN」で連載した『千年万年りんごの子』で第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。本作の完結第3巻が3月6日刊行予定。
    http://kc.kodansha.co.jp/itan/

  • 丹地陽子 丹地陽子

    イラストレーター。東京芸術大学美術学部デザイン学科卒。多くの書籍や雑誌へのイラストレーション制作を中心に活躍している。最近の装画担当作品は『黒猫の刹那あるいは卒論指導』(森晶麿・著/ハヤカワ文庫JA)、『明治・妖モダン』(畠中恵・著/朝日新聞出版)など。
    http://tanji.jp

  • 中村明日美子 中村明日美子

    2000年に「マンガ・エロティクス・エフ」に掲載された「コーヒー砂糖いり恋する窓辺」でデビュー。『Jの総て』、『同級生』、『卒業生』、『ウツボラ』、『鉄道少女漫画』、『君曜日-鉄道少女漫画2-』など著書多数。『ノケモノと花嫁 THE MANGA』を「KERA」にて好評連載中。

  • PEACH-PIT PEACH-PIT

    2000年にデビュー。代表作に『ZOMBIE-LOAN』、『しゅごキャラ!』、『暁のヴァンピレス』などがある。『ローゼンメイデン』を「週刊ヤングジャンプ」にて、『クギ子ちゃんがいる!』を「なかよし」にて、『金魚坂上ル』を「デザート」にて好評連載中。
    http://p-pit.net/

  • pomodorosa pomodorosa

    イラストレーター。装画担当作品に、『名探偵の証明』(市川哲也・著/東京創元社)、『カクリヨの短い歌』(大桑八代・著/ガガガ文庫)、『みずうみの歌』(ほしおさなえ・著/講談社)などがある。 
    http://pomodorosa.tumblr.com/

  • 真島ヒロ 真島ヒロ

    1998年に「MAGICIAN」で第60回週刊少年マガジン新人漫画賞入選を受賞し、デビュー。『RAVE』、『モンスターハンターオラージュ』などの連載作品でヒットを飛ばし、現在は「週刊少年マガジン」で『FAIRY TAIL』を大好評連載中。2009年には同作で第33回講談社漫画賞少年部門を受賞した。

  • 松本一佐 松本一佐

    イラストレーター。書籍や雑誌へのイラストレーション制作を中心に活躍。
    CDのキャラクターデザインやジャケットも手がけている。

  • ミノ☆タロー ミノ☆タロー

    イラストレーター・キャラクターデザイナー。株式会社コナミデジタルエンタテインメント所属。代表作品に「ラブプラス」シリーズなどがある。
    http://www.konami.jp/products/
    newloveplus_plus/

  • 吉田ヨシツギ 吉田ヨシツギ

    イラストレーター。書籍の装画やCDジャケット、商業雑誌等で活躍している。最近の装画担当作品に、『神のロジック 人間のマジック』(西澤保彦/文春文庫)、『ディアスと月の誓約』(乾石智子・著/早川書房)などがある。
    http://sekitou.sub.jp/

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既刊リスト
  • 『悲報伝』

    『悲報伝』
    魔法少女は殺し合う。
    生き抜くという正義を、英雄は貫けるのか。


    講談社ノベルス

  • 『悲惨伝』

    『悲惨伝』
    脱出せよ、ヒーロー。最悪の閉鎖空間。生き延びれば、それだけで伝説。

    講談社ノベルス

  • 『悲痛伝』

    『悲痛伝』
    英雄VS.魔法少女――新たなる伝説の幕開け。

    講談社ノベルス

  • 『悲鳴伝』

    『悲鳴伝』
    少年よ、逃げろ。
    最長巨編にして、新たなる英雄譚。


    講談社ノベルス

  • 『零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係』

    『零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係』
    「無関係でも関係なく、無抵抗でも抵抗なく、没交渉でも交渉なく、貪るように喰らい尽くす――『人喰い(マンイーター)』の出夢だ」

    講談社ノベルス

  • 『難民探偵』

    『難民探偵』
    「戯言シリーズ」「化物語」で人気沸騰中の西尾維新が放つ、怪心の新・スイリ(推理)小説!

    単行本

  • 『ネコソギラジカル』

    『ネコソギラジカル』
    全ての終わりは――まだ始まったばかりだ。
    1年半の沈黙を破って放つ最終章。西尾維新、最高潮!


    講談社ノベルス
    (上)(中)(下)
    講談社文庫
    (上)(中)(下)

  • 『ニンギョウがニンギョウ』

    『ニンギョウがニンギョウ』
    映画を見なければならぬ。――17番目の妹のために。
    最早只事デハナイ 想像力(イメージ)ノ奔流。未ダ誰モ 見タコトノナイ 西尾維新ノ 時間ノ尖端。


    講談社ノベルス

  • 『ヒトクイマジカル』

    『ヒトクイマジカル』
    “殺し名”第1位の「匂宮」が満を持して登場!
    “運命”VS.“戯言遣い”!


    講談社ノベルス
    講談社文庫

  • 『ダブルダウン勘繰郎』

    『ダブルダウン勘繰郎』
    15歳の探偵志望者! JDCへの入部なるか!?

    講談社ノベルス
    講談社文庫(『トリプルプレイ助悪郎』も収録)

  • 『サイコロジカル』

    『サイコロジカル』
    死線の蒼(玖渚友)、
    ――絶体絶命!


    講談社ノベルス
    (上)(下)
    講談社文庫
    (上)(下)

  • 『クビツリハイスクール』

    『クビツリハイスクール』
    講談社ノベルス創刊20周年記念密室本
    メフィスト賞作家特別書き下ろし作品
    首吊学園に殺戮の嵐!


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    講談社文庫

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