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『論理爆弾』有栖川有栖|講談社ノベルス

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孤立した山奥の村(クローズドサークル)で巻き起こる連続殺人事件の真相とは!? 少女探偵「ソラ」シリーズ第三弾!『論理爆弾』有栖川有栖
『論理爆弾』有栖川有栖

『論理爆弾』
有栖川有栖

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読者のみなさんへ 有栖川有栖

プロフィール

有栖川有栖(ありすがわ・ありす) 一九五九年大阪市生まれ。
同志社大学法学部卒業。在学中は同大推理小説研究会に所属。一九八九年に『月光ゲーム』でデビューを飾り、以降「新本格」ミステリムーブメントの最前線を走りつづけている。二〇〇三年『マレー鉄道の謎』で第五十六回日本推理作家協会賞、二〇〇八年『女王国の城』で第八回本格ミステリ大賞を受賞。本格ミステリ作家クラブ初代会長。有栖川有栖創作塾にて作家志望者の指導を行っている。

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担当者コメント

火村先生、江神さん、という二人の名探偵を生みだした有栖川有栖さんが次に世に送り出したのは、なんと探偵見習いの少女。両親と別れ、孤独と戦いながら探偵を目指す<ソラ>が次に向かったのは、母が失踪した地、九州! そこは探偵を呑み込む村……。目の前で初めて起こる事件に<ソラ>はどう立ち向かうのか!?
本格の名手、有栖川有栖さんが手がける新シリーズ、ついに第三弾が登場です。読者と一緒に成長していく、新たな探偵(の卵)をどうか応援してあげてください!

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特別書き下ろし 論理爆弾 事件前夜 黒田邸にて

 両手でティーカップを持ち、紅茶を飲む十七歳の少女を見つめながら、黒田伊都子(くろだいつこ)はいたたまれない気持ちになった。
──この子を恐ろしい目に遭わせたくない。
 しかし、少女──空閑純(そらしずじゅん)は危険を厭(いと)わず、明日になったら旅立つつもりでいる。今日、大阪から福岡にやってきたばかりだというのに、さらに遠くへ、山奥にある秘密めいた村へと。
 母親の行方を追うためとはいえ、大した度胸だ。何が待ちかまえているかわからないので、そんな蛮勇(ばんゆう)を発揮できるのかもしれない。
「街はどうでしたか?」
 スプーンでカップをゆっくりと掻き回しながら、伊都子は尋ねる。夕食後に深刻な話が続いていたので、話題を転じたのだ。……

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マンガでわかる!「ソラ」シリーズあらすじ

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「ソラ」シリーズ事件年表

召和 20年大東亜戦争が終結
22年北海道が日本から独立
24年日本と北海道の間で戦争が勃発
平世 元年探偵行為を禁止する法律が成立
4年空閑純、誕生
17年純の母、朱鷺子失踪
純、奥多岐野に父と移住
21年奥多岐野で事件発生(『闇の喇叭』)
中央警察の警視・明神登場
純、大阪に移住
22年純、押井と出会う(『真夜中の探偵』)
探偵〈金魚〉殺害される
4月、純、九州へ……(『論理爆弾』)

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  • 少女探偵・ソラ、誕生前夜。『闇の喇叭』
    探偵行為が禁止された国で
    殺人事件に挑むこと──
    それが女子高生・純の宿命だった。
    大東亜戦争後、日本は南北に分断され、北海道は〈日ノ本共和国〉として独立。日本国内では北のスパイが暗躍し、政府は警戒を強めていた。
    ――そして平世21 年。私的探偵行為を禁止する法律が成立し、探偵狩りが行われている現代。
    少女・空閑純は、かつて名探偵として名を馳せた両親に育てられたが、母親はある事件を追う最中に行方不明となっていた……。
    母の出身地である奧多岐野に父とともに移住し、帰りを待っていた純だったが、そこで発見された身元不明の他殺死体が、父子の日常を破壊する!

    『闇の喇叭』
  • <ソラ>シリーズ第二弾!『真夜中の探偵』
    密閉された「水の棺」で元探偵が溺死! 平世22 年──すべての探偵行為が禁止された日本。
    純は叔父の住む大阪で一人暮らしをはじめる。
    母の行方の手がかりを探すなか、父母に仕事を仲介していた押井照雅という人物と会える機会が訪れる。
    1週間後、押井の別宅で水に満たされた木箱に入った溺死体が発見された。
    被害者は元探偵で〈金魚〉と呼ばれていた男だった。
    容疑者リストに入った純は、自ら「水の棺」の謎を解くために調査をはじめる。純は探偵としての一歩を踏み出せるのか?

    『真夜中の探偵』
  • 『虹果て村の秘密』

    『虹果て村の秘密』
    夜に虹が出たら人が死ぬ
    ――言い伝え通りに起こった密室殺人の犯人は!?
    少年少女の頃を思い出す。「本格」の名手が贈る虹色ミステリ
    講談社ノベルス
    ミステリーランド

  • 『本格ミステリの王国』

    『本格ミステリの王国』
    有栖川有栖デビュー20周年記念出版
    著者秘蔵短編「蒼ざめた星」と「殺刃の家」を初収録!
    “本格”の地平を見つめる透徹した眼差しの先には――
    単行本

  • 『モロッコ水晶の謎』

    『モロッコ水晶の謎』
    作家の目前で謎の毒殺事件!
    有栖川本格の超絶推理に酔う
    講談社文庫

  • 『正しく時代に遅れるために 有栖川有栖エッセイ集』

    『正しく時代に遅れるために 有栖川有栖エッセイ集』
    日常はミステリーにあふれている
    すべての人間は<六段階の距離>でつながっている!? ネット書店で著者がオススメされたものは……?
    日々の生活、映画、小説に隠れた謎。作家・有栖川有栖のことがもっとよくわかるエッセイ集
    単行本

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『古事記異聞 京の怨霊、元出雲』高田崇史 『またね家族』松居大悟 『修羅の家』我孫子武丸 『#柚莉愛とかくれんぼ』真下みこと 『希望と殺意はレールに乗って アメかぶ探偵の事件簿』山本巧次 高田崇史ONLINE