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『まるで雪など降らなかったかのように』真生|講談社ノベルス

講談社ノベルス

『まるで雪など降らなかったかのように』

著者:真生

発売年月日:2012/3/26単行本

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私が一緒にいるから。
私も一緒に死ぬんだから。

「北海道に一緒に行かないか」。
女子大生の夏希の前に、幼いころに施設で一緒に暮らしていた司が突如現れ、こんな誘いを持ちかけてきた。10年もの間、音信不通だったが、ともに親から捨てられた子供だった夏希と司は、いわば「同じ魂」を持つ存在。夏希はためらうことなく、オンボロのフォルクスワーゲンに乗り込む。こうして、二人の、ひたすら北を目指す旅がはじまった……。

担当者コメント

本作は真生氏のデビュー作。夏希と司の、当てがあるようでない旅は、昔のロードムービーを見ているような、どこか懐かしい気持ちにさせてくれます。しかし、二人が抱えている過去、そして見つめなければならない未来は、 この旅を単なる青春ロードムービーでは終わらせてくれません。全力でひたむきに「愛と死」を見つめている二人が愛おしくなる、そんな小説です。

3月の新刊

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