──ご出身はどちらで、小さい頃はどんな子でしたか?
北山:出身は盛岡です。大学で大阪に。子供の頃は、活発でやんちゃでしたね。ずっと外で遊んでいるような。中学、高校はテニス部で、まさに部活中心の毎日でした。
──そんな体育会系北山少年の読書体験はいつ頃から?
北山:中学3年の頃に江戸川乱歩にハマりました。初めて小説として「面白い!」と思ったのが『吸血鬼』です。
──ミステリにハマったのは?
北山:大学時代です。綾辻行人さんの『十角館の殺人』を読んで。
──では、デビューのいきさつを教えて下さい。
北山:学生時代に初めて投稿した作品が『「クロック城」殺人事件』なんですが、それで第24回メフィスト賞を受賞することができまして……。ちなみに本が出たのは大学卒業の頃でした。
──どんなところで執筆されていますか?
北山:基本的に、PCを持って外に行きますね。カフェなどで3〜4時間くらい、じっくりと執筆します。もう長年使っているので僕のパソコンはぼろっぼろなんですよ。
──『猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数』ですが、やはりなんといっても印象的なのは、この「猫柳十一弦」という名前です。このアイデアはいったいどこから。
北山:いや……偶然、ふってきた、としか……。
──それが十二弦でも六弦でもなく、十一弦。ステキすぎます。
さて、そんな猫柳先生にモデルはいるんでしょうか。また、もし映画化されるとしたら誰に?
北山:モデルは特にいません。ただ、何でもわかっているふうの、上から目線の「探偵」ではなく、体当たりで解決してゆくような探偵キャラにしたかったんです。どなたかに演じていただくなら、髪の長い女優さんがいいですね。
──この作品はどんな人たちに読んでもらいたいですか。
北山:ミステリ好きの人から、ミステリ初心者まで。どちらのタイプにも楽しんでいただきたいです。
──『猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数』を一言でいうと?
北山:「猫、まっしぐら!」
──(大爆笑)……最近読んでよかった本は?
北山:スティーヴン・キング『アンダー・ザ・ドーム』
──好きな映画作品は?
北山:デイヴィッド・フィンチャー監督の「ゲーム」という作品。最近見てよかったのは「インセプション」。
──好きな音楽は。
北山:中島みゆきさん。中学生の頃からのファンです。少なからず、僕の小説にも影響しているかと思います。特に好きなのは「空と君のあいだに」です。
──現在ハマっていることは。
北山:ボードゲーム。
──好きな食べ物は。
北山:ティラミスです。僕の中ではず〜っとローソンのティラミスが不動の1位だったんですが、先日京都駅のマールブランシュというカフェで、すごいティラミスに出会って、それが今のところ1位に。インタビュアーさん、もっと美味しいお店を知りませんか?
──私もあまり知らないな〜。そうだ、ここでティラミス大好きな北山さんのために、「本当は誰にも教えたくないけど、北山さんだけには教えちゃう『ベスト・ティラミス情報』」を募集しましょう! 送ってくださった方の中から抽選で3名様にサイン本をプレゼントします! 応募要項は下に!
北山:ぜひお願いします!
──ところで前作の『私たちが星座を盗んだ理由』と今作を読んでとっても気になることがあるんです。カバーの著者写真欄で北山さんと一緒に登場するペンギンは一体……?
北山:種類はジェンツーペンギン。一応、ストーリーがあります。今は出会って、「連れて帰って」と言われたところです(笑)。
──む〜。その後の展開が気になりますね! ところで名前は?
北山:名前は、まだ、ない……。
──命名&発表に期待!ですね。
それでは最後になりましたが、読者の方にメッセージをお願いできますでしょうか。
北山:もともと講談社ノベルスのファンである僕にとって、そこから本が出せるというのはそれだけでも嬉しいことです。まだ著作は少ないですが、これからみなさんの本棚に僕の名前の入った講談社ノベルスの本をたくさん並べてもらえるようにがんばりますので、応援よろしくお願いします。あと美味しいティラミス情報もよろしくお願いします。