『QED 伊勢の曙光』高田崇史|講談社ノベルス

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『QED 伊勢の曙光』高田崇史 伊勢神宮に秘められた驚愕の真実! シリーズ累計130万部突破!! 歴史ミステリーの金字塔 堂々完結!!
秘宝の鮑真珠『海の雫』を携えて三重県から上京していた神職が、不審な墜落死を遂げた。桑原崇は親友・小松崎良平から事件解決への協力を頼まれ、棚旗奈々とともに伊勢へと向かう。二人が伊勢神宮の真実に迫る一方で、東京では新たな被害者が。さらには崇と奈々までもが命の危険に晒されてしまう! 事件の背後に拡がる歴史の闇は、日本史上最大の神秘を解き明かす鍵となるのか!?

西著者コメント

「『QED』が良いんじゃない。それでいこうよ」
と故・宇山さんに名づけていただいたこのシリーズも17作。ついに今回の『QED 伊勢の曙光』を以て完結します。
ほぼ13年続いたわけですが、その間、辛抱強く読んでいただきました読者の方々に深謝致します。ありがとうございました。
全くの素人だったぼくに、
「取りあえず、最低限の文章上のルールだけは守ってください」
と手取り足取り教えてくださったK木さん。
「この世界では、1冊書ければ7冊書けるという法則があります」
という嘘か本当か分からない「呪」をかけて、ここまでの無限スパイラル(?)に落とし込んでくださったS木さん。
そしてそれ以降の全ての編集者の方々、長く重く熱い日々をご一緒しました校閲の皆さま、全ての関係者各位に、改めて心より感謝致します。

最終回の「QED」は「伊勢」になりました。そのメインテーマは、
「伊勢神宮の祭神は一体誰なのか?」です。
伊勢神宮には、神宮の構造上の謎、外宮先祭の謎、祭神の謎、斎宮の謎、天照大神自身の謎、と無数の謎があります。
実はぼくも、5年ほど前からずっと考えていたのですが全く分からず、つい最近になって「あっ」という間に全ての謎が氷解しました。しかもそれらの謎が、たった一言で説明がつくのです。
(実際に桑原崇も、伊勢神宮にまつわる30の謎の全てを、わずか「7文字」で解決します)
解けてみると、改めて伊勢の深さに驚嘆し、答えを知る前と知った後では世界が違って見えました。
皆さまにも、読まれる前と読まれた後で、全く違う「伊勢」を感じていただけたら幸いです。
また、今回は早い段階で謎とヒントが出揃います。しかも崇は、それと知らずに答えを何度も口にします。なので、ぜひ崇よりも先んじて、素敵な解答にたどり着いていただけたらと思っています。

こうして本を書くたびに、やはり神は真剣に祀らなくてはならないと感じます。ちなみに「祈り」は「祀り」と同義語であり、これは取りも直さず「祭り」です。今こういう時期こそ、ぜひとも日本中でお「祭り」をしましょう。

では、また近い将来にお会いできることを祈っています。

プロフィール 高田崇史(たかだ・たかふみ) 昭和33年東京都生まれ。明治薬科大学卒。
『QED 百人一首の呪』(講談社ノベルス)で、第9回メフィスト賞を受賞しデビュー。

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担当者コメント

足かけ13年におよぶ執筆は、まさに偉業だと思います。「QED」シリーズ、ここに堂々完結です。この『QED 伊勢の曙光』を読者の皆さまにお届けするお手伝いをしながら、このシリーズの素晴らしさはどこにあるのか、担当の私も一読者に還って、改めて思いを巡らせました。
「学校で教わる日本史」が日本史の全てではないことを、膨大な資料・文献の分析に基づいて明らかにしたこと――そう。現代では忘れられてしまっている「日本史の真実」が確かにあることを、「QED」シリーズは明らかにしてくれました。しかも、史実にかかわった人たち(あるいは神々までも)の、そのときの心情にまで踏み込んでの解明です。そして、ともすれば難しいばかりになりそうな歴史新説を、著者の高田崇史さんは極上の小説=エンターテインメントとして私たちに教えてくれました。百人一首に込められた呪(第1作)にはじまり、本作で展開される伊勢神宮の謎――それは「天照大神とは誰なのか?」という壮大な神秘へと繋がります――まで、高田さんの筆にブレはありません。「QED」シリーズは、唯一無二の「歴史の真実を知るミステリー小説」だと断言しても、過言ではないでしょう。
以前よりシリーズをご愛読いただいている皆さまはもちろん、まだ読んだことがないという方も、ぜひこの最新作にして完結編をご一読ください。「眼からウロコ」を保証します。もちろん、主人公の崇と奈々の波乱に「眼からアツイモノ」も保証しますよ!

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登場人物紹介

桑原 崇 (くわばら たかし)東京都内の老舗漢方薬局「萬治漢方」に勤める薬剤師。明邦大学薬学部の出身ながら趣味は「寺社巡り」と「墓参り」であり、学生時代はオカルト同好会の会長だった。そのため一見奇怪な風貌と相まって、あだ名は「タタル」。歴史文献と文物の分析力に長け、そこから導かれる閃きから数々の怪事件を解決してきた。

棚旗奈々 (たなはた なな)「ホワイト薬局」に勤める薬剤師。大きな瞳と、右頬のえくぼがチャームポイント。上司、外嶋の策略(怠慢?)により、大学時代に所属したオカルト同好会の先輩、崇と再会し、以降多くの怪事件に遭遇。それらの事件をめぐって崇や小松崎と行動を共にし、酒を酌み交わしていくなかで、崇との関係には変化が……?

小松崎良平 (こまつざき りょうへい)フリーのジャーナリスト。崇とは大学時代の同期生で飲み友達だが、文学部出身で空手部の主将を務めた。逞しく大柄な体型と豪快な性格から、「熊つ崎」とも「熊」とも呼ばれる。人からひどい嘘を聞かされるとくしゃみが出てしまうという、特異な体質を持っている。

外嶋一郎 (そとじま いちろう)「ホワイト薬局」の薬局長。奈々にとっては母校の大先輩であり、職場では頼れる上司でもあるが、性格はきわめて子供っぽい。オペラ鑑賞と冬山の一人散策が趣味の47歳独身。

相原美緒 (あいはら みお)外嶋の遠い親戚にあたる「ホワイト薬局」アシスタント。茶色に染めたボブカットの、オシャレが大好きな26歳。外嶋との噛み合わない会話は、いまや『QED』シリーズの名物。

岩築竹松 (がんちく たけまつ)警視庁捜査一課警部。長年の捜査経験により、事件の複雑さを感じとる鋭い嗅覚を持つ。相棒の堂本素直巡査部長とともに崇らが絡む怪事件を担当することが多い。小松崎の叔父。

神山禮子 (みわやま れいこ)奈々の後輩にあたる薬剤師。背中に届く黒髪が特徴のエキゾチックな顔立ちの美女。以前参加した熊野旅行で崇や奈々と出会い、故郷を捨てた悲しい運命と向き合った経験をもつ。

御名形史紋 (みなかた しもん)「毒草師」と自称する、薬草を自在に操る男。能面のような顔と真紅の唇で不気味な印象を醸す。禮子とは学生時代の友人で、連下麗奈とは従兄妹関係のため、事件を気にかける!?

日祀栄嗣 (ひまつり えいじ) 御蔭敬二郎 (みかげ けいじろう) 連下勝彦 (れんげ かつひこ) 連下麗奈 (れんげ れな) 外城田小夜子 (ときた さよこ)東京で開催される「伊勢の秘宝展」に鮑真珠「海の雫」を出品するために上京した、伊勢の八岐村の住民たち。しかし「海の雫」の出品に全員の同意は得られていなかった……。

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シリーズ完結記念高田崇史スペシャルインタビュー

──ついにQEDシリーズ完結!! 13年間、全17巻! どうもお疲れ様でした。まずは、長いシリーズを書き終えた今のお気持ちを教えてください。

そもそも、こんなに書くはめになるとは思っていなかったんです。最初は2作(『百人一首の呪』と『六歌仙の暗号』)の予定で。ところが最初の担当編集者に「高田さん、1冊書ければ7冊書けますよ!」と言われ……。いい感じに騙された(笑)。

──終わってまずされたことは?

いやいや、すぐさま『千葉千波の怪奇日記 化けて出る』の原稿に取り組みまして……。

──えっ。シャンパンを開けた、とかではなく……。

だって……。

そもそも『千葉千波』のシリーズはずっと前に書き終えているはずだったんですからね!!

作家とはそんなものなんですよ?。

──まあまあ。……QEDシリーズの誕生のきっかけについて教えてください。

ある日、夢を見たんですが、凄く面白いので文章にしてみた。それを友人たちに見せてみたら、「これは面白いから、ぜひどこかに応募しろ」と。そうしてできたのが『六歌仙』です。

──ゆ、夢のお告げですか……!?

そう。それで、小説現代の新人賞に応募しようと思ったんだけれど、枚数制限にひっかかる。そこで電話を入れてみたら、小説現代の人に「それはうちだと(枚数が)長い。でも、メフィスト賞という賞がありますよ」と教えてくれて。

ええひとや?。

──高田さんの作品は、なんといっても大胆な歴史解釈に驚かされます。こうした構想はどこからくるのでしょう。

う?ん。そうだな、2000時間くらい、同じことをずっと考える。歴史上のことで、どうしても謎に思うことや、人の関係など。そうすると、神様がここまで真剣に考えているんなら、ってかわいそうに思って教えてくれるんですよ。

──またまた。神様はともかく、それくらい考えていると、見えなかったものが見えてくる、ということですね。

まあ……何の根拠もないんだけどね。降ってくるんです。『百人一首の呪』も『式の密室』の時も「あっ!」と閃いた。

──なるほど。高田さんだからこそ起こる奇跡でしょうか。
ところで執筆活動で一番苦労されるのは?

締め切りです!! あれはなんとかならないですかね?(担当を見る)。

(目をそらす)

──執筆スタイルを教えてください。

朝5時起きで、締め切りが近い時はそのまますぐ原稿に向います。

あ、朝5時! 僕が寝る時間ですね……。

──QED主要登場人物の中で高田さんが個人的に好きなのは?

神山禮子!!

──むう。それでは、高田さんご自身に一番似ているのは?

棚旗奈々!

──……えッ!? (一同沈黙)

そういうことになっているんですっ!

──さて。今回のQED完結編『QED 伊勢の曙光』ですが、締めくくりの舞台が「伊勢神宮」というのはいつ頃から決めていらっしゃったのでしょうか。

5年くらい前、『熊野の残照』を考えていた頃からです。その頃から伊勢神宮にはいろんな疑問を感じていて、いずれ書きたいと思っていたんです。

──では、なんと構想5年!

そうなんです。あんまり言うのもなんだけど……。

──伊勢神宮に行かれた時の感想は。

なんというか、ほかの神社と違って「霊園」のような感じがして。静かというか。というのは、ほかの神社は僕が感じるところの「騒がしさ」があるんですが、伊勢は全く違った。そういう意味で、特別です。
そうそう、僕は時期が悪くて食べられなかったんですが、伊勢に行かれる方、「赤福」のかき氷が美味しいらしいですよ!

──グルメ情報もありがとうございます。
さて、17巻を書ききった今、物語を振り返って、思うことは何かありますか。

色々と照れくさかったり恥ずかしかったりするので、全部書き直したいです。

──最後に、これまでずっと読んできてくださったファンの方たちに、そしてこれからQEDを手に取って読んでくださる読者の方たちに、一言。

とにかくありがとうございました。ひたすら感謝です。
一作入魂で、エジソン曰く「アイディアが出尽くしてしまった時がチャンスだ」という、その言葉を自らに言い聞かせて、ここまで何とかやってきました。なので少し休憩して(笑)また頑張ります。そして皆さまへのメッセージは『QED 伊勢の曙光』の巻末の暗号文で(またそういうことをやっている)……。

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『QED 伊勢の曙光』的伊勢マップ伊勢神宮は、三重県伊勢市にあり、正式名称は神宮。天照大神を祀る皇大神宮(内宮)と豊受大神を祀る豊受大神宮(外宮)の二つの正宮を離れた場所にもち、さらに三重県内の4市2郡に分布する別宮、摂社、末社、所管社を含めた合計125の社宮をもって「神宮」と総称する。皇室の氏神であるとされ、歴史上も朝廷と強い結びつきがあったと伝えられる。

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大人気シリーズ完結記念 公式 特製『QEDパーフェクトガイドブック』プレゼント!!

QEDシリーズ全作の解説と著者のコメント、そして作中で崇と奈々が訪れた旧跡のガイドや作品で採り上げた秘宝の紹介など、盛り沢山な内容の豪華ブックレットを、抽選で200名の方に差し上げます。帯袖の応募券を切り取ってお送りください。
ファンなら絶対に手に入れたいコレクターズ・アイテムです。ふるってご応募ください!!

【応募方法】
『QED 伊勢の曙光』帯袖についている応募券を切り取り、郵便はがきに貼付の上、郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号を明記して、下記の宛先にお送りください。

【送り先】
〒112-8001
東京都文京区音羽2-12-21
㈱講談社 文芸第三出版部
ノベルスQEDプレゼント 係

【応募締切】
2011年12月末日 当日消印有効

☆当選者の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
抽選は2012年1月中に行い、賞品は2月上旬に発送予定です。
なお、お送りいただいた個人情報は、賞品の発送以外には使用いたしません。

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高田崇史既刊リスト

QEDシリーズ

  • 『毒草師 白蛇の洗礼』

    『毒草師 白蛇の洗礼』
    千利休はキリシタン!? 御名形(みなかた)が奇怪な毒殺事件と“茶聖”が残した謎に迫る!
    「QED」一の曲者・御名形史紋(しもん)が大活躍

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  • 『QED 出雲神伝説』

    『QED 出雲神伝説』
    三輪山の「蛇」とは? 出雲臣の呪いが奇妙な連続殺人を招く!

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  • 『QED~flumen~九段坂の春』

    『QED~flumen~九段坂の春』
    鎌倉宮、浅草寺、熊野灘……。封印された歴史に導かれ、哀しき殺人の連鎖を解く!!
    桑原崇の初恋を終わらせた謎とは!?

    単行本
    講談社文庫

  • 『QED 河童伝説』

    『QED 河童伝説』
    罪なき人が殺められ、虐げられる。
    それは河童に隠された謎に繋がっていた!!
    連続殺人事件発生。真相は!?

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  • 『QED 竹取伝説』

    『QED 竹取伝説』
    かぐや姫の正体とは?
    『竹取物語』の真実とは?
    “七夕”に秘められた呪(しゅ)とは!

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  • 『QED 式の密室』

    『QED 式の密室』
    “安倍晴明伝説”の闇を照らし出し、“式神”の真(まこと)を射貫く!

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鬼神伝シリーズ

カンナシリーズ

千葉千波の事件日記シリーズ

その他

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10月の新刊