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『黄金(きん)の騎士団』井上ひさし|講談社ノベルス

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『黄金(きん)の騎士団』

著者:井上ひさし

発売年月日:2011/4/27単行本

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井上ひさしの見果てぬ夢
未完の遺作

子ども共和国をつくるために、聖母の騎士園の少年たちが商品先物取引で数百億の資金を生み出すと、国際資本と政治家が立ちふさがった。逆転の大芝居の結果は!?

P162
──本文より
「先生、どこにおいでなのか、教えてください!」
──ここは、黄金の騎士団の本部じゃ。長寿庵さん、ここへてんぷらそばを三人前、届けてくれんか。
「長寿庵……? こちらは若葉ホームです。ぼくは外堀です。先生、騎士団の本部ってどこにあるんですか」

担当者コメント

仙台の孤児院を経験した作家は、スペインの孤児たちが作った「子ども共和国」に感動し、日本にも小説の中で創りあげようとしました。昭和63年から「夕刊フジ」に連載、戯曲執筆のため中断したままになっていた長編です。
未完の結末は読者の想像力に委ねられました。

4月の新刊

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