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『みずうみの歌』ほしおさなえ|講談社ノベルス

講談社ノベルス

『みずうみの歌』

著者:ほしおさなえ

発売年月日:2013/10/23単行本

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大切なものが、
どうか見つかりますように。
水没した町に秘められた少年の過去。

「すべてはあの町から始まったのよね」
母が最期に残した言葉の真意を知るため、独りきりになった少年は母の故郷を訪れる。
手がかりは古いモノクロフィルムと未完の小説。
町は徐々に陥没がすすんでいて、一部が大きな湖に飲み込まれていた。
湖底に残された“思い出の品”を回収する男性・モグリに出会った少年は、しなやかに泳ぐ姿から“サカナ”と名付けられ、彼の仕事を手伝うことに。
そのモグリもまた、過去にある秘密を抱えていた。
サカナは、聞けなかった母の想いと顔を知らない父の秘密に近付いていく。

担当者コメント

母との別れに直面した高校二年生の少年“サカナ”。一人で暮らすことはできず、かといって遠い親戚を頼ることも決めかねる――岐路に立った彼は、母の最期の言葉の意味を知るために母の故郷を訪ねます。歌手を目指す少女“芽衣”や、同年代の若者たちとサカナとの関係が変化していく様子には胸が熱くなります。気鋭のイラストレーター・pomodorosaさんが美しい装画を寄せてくださいました。ぜひお手にお取りください。

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