講談社BOOK倶楽部

『女王暗殺』浦賀和弘|講談社ノベルス

講談社ノベルス

『女王暗殺』

著者:浦賀和宏

発売年月日:2010/1/7講談社ノベルス

購入する

浦賀が描き続けるのは
世界のありようへの懐疑なのだ
――千街晶之(ミステリ評論家)

母が殺された。謎の数字(ダイイングメッセージ)を遺して。孤独に生きる俺に残されたのは欠陥品の心臓だけ。だが、突然現れた記憶喪失の女によって世界が変わる……! 俺をつけ狙う怪しい奴らの正体は、母を殺した犯人なのか。心臓を奪われ殺された死体は、何を語りかけるのか。知らされていなかった父と母の正体は。すべての謎が明らかになるとき、この世界の裏に蠢く、テロルの陰謀が姿を現す!!

担当者コメント

鬼才・浦賀和宏が描く物語に、ミステリ評論家の千街晶之さんから素敵な推薦文を頂きました!

映画「SAW」シリーズに魅了されたひとなら、浦賀和宏の小説に同種の面白さを見出すだろう。放置された謎に見えたものも、別の作品で説明が施され、あちこち空白だらけの世界は、シリーズが進行するにつれて情報で埋められてゆく。だが、描かれる世界の酷薄さ、得体の知れなさが、それによって薄れるわけではない。浦賀が描き続けるのは常に、世界と個との鬩ぎ合い、そして世界のありようへの懐疑なのだから。
──千街晶之

1月の新刊

『古事記異聞 京の怨霊、元出雲』高田崇史 『またね家族』松居大悟 『修羅の家』我孫子武丸 『#柚莉愛とかくれんぼ』真下みこと 『希望と殺意はレールに乗って アメかぶ探偵の事件簿』山本巧次 高田崇史ONLINE