「白兎」シリーズ 全4作品 『透明な旅路と』『地に埋もれて』『蜃楼の主』『天国という名の組曲(アルマンド)』あさのあつこ|講談社ノベルス

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あさのあつこ「白兎」シリーズ
「白兎」1 『透明な旅路と』 「白兎」2 『地に埋もれて』 「白兎」3 『蜃楼の主』 「白兎」4 『天国という名の組曲(アルマンド)』
『透明な旅路と』
『地に埋もれて』
『蜃楼の主』
『天国という名の組曲(アルマンド)』
  • 「白兎」1 『透明な旅路と』
  • 「白兎」2 『地に埋もれて』
  • 「白兎」3 『蜃楼の主』
  • 「白兎」4 『天国という名の組曲(アルマンド)』
時空を超えた四つの「死」をめぐる物語。一挙4作同時刊行!
  • 「白兎」1『透明な旅路と』あさのあつこ

    「白兎」1『透明な旅路と』
    著者:あさのあつこ

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     一時の絶望に駆られ、行きずりの女を絞殺した吉行明敬。殺人現場から離れようと自動車で山道を走る途中、彼は古臭いおかっぱ頭の幼女を連れた、白兎と名乗る不思議な少年に出会う。「お家に帰る」という幼女と、付き添いだという少年。やむをえず2人を車に乗せ山間の温泉宿にたどり着くが、吉行は白兎たちの不可思議な言動に混乱していく。

  • 「白兎」2『地に埋もれて』あさのあつこ

    「白兎」2『地に埋もれて』
    著者:あさのあつこ

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     心中を約束しながら土壇場で怖気づいた男によって、ひとり仮死状態のまま地中に埋められた城台優枝。地面を掘り起こして救い出してくれた、白兎と名乗る見ず知らずの少年は、優枝に復讐をそそのかす。しかし自分を捨てて逃げた男への憎しみよりも、生きることへの倦怠に支配されていた優枝は、死に直したいと、白兎と連れ立って故郷へと旅立つ。

  • 「白兎」3『蜃楼の主』あさのあつこ

    「白兎」3『蜃楼の主』
    著者:あさのあつこ

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     看護師の母とふたり暮らしの高校生、三島爾は、怖ろしい夢を見た翌朝に起こる、さまざまな異変に悩まされていた。指に巻きついた女性の髪、全身にまとわりつく血の臭い……。異変のあった夜には必ず、近隣で通り魔事件が発生していた。人殺しは、無意識のおれなのか? 意を決して親友に相談しようとした爾の前に、見知らぬ級友が現れる。

  • 「白兎」4『天国という名の組曲』あさのあつこ

     山の中腹に建つ豪奢なホスピス。看護師長の仙道千香子は、最高責任者として勤めているが、元女優の入居者・姫季凜子に「かわいそうな人」と言われてしまう。ある日、土砂崩れでホスピスは孤立。そしてオーナーは巨額の遺産をスタッフに分配するという遺言を発表する。想定外の事態の連続が千香子を困惑させるなか、窓の外には美貌の少年が!?

あさのあつこさん「白兎」シリーズスペシャル・インタビュー

今作「白兎」シリーズは、「欲」や「愚かさ」など「人間」を深く描き、それを情感でくるんだ作品の美しさに感嘆し、ひきこまれました。
まずは、「白兎」シリーズの着想のきっかけを教えてください。

──今まで書いてきたものと雰囲気を変えようとか、違う作品を、という意識はなかったんですが、どこまでが現実(うつつ)で、どこからが幻かわからない、そんな世界を描きたい、という思いがずっとありました。私は地方の山に囲まれた所に住んでいます。夜に山道を歩いていると、一歩間違えたら今生きている現実の世界とは全く違うところに行ってしまうんじゃないかという、感覚を揺すぶられるような体験をすることがあります。そういう世界観を描きたかった。感覚的なところから発想した小説です。

作品に共通しているのは「死」ですが、あさのさんの「死生観」を少しお伺いできればと思います。作品に共通しているのは「死」ですが、あさのさんの「死生観」を少しお伺いできればと思います。

──「生」と「死」は隣り合わせだと思っています。断絶されているのではなく、地続きのように一歩横に寄れば、傍らにすぐ「死」がある。そう思っています。

少年「白兎」を主人公にしたきっかけは何ですか。

──実は生と死のあわいにいる少年の話というのは、いつか書いてみたいと思っていたんです。そのきっかけになった話なんですが、大学の頃、夕暮れ時に山道で少年とすれ違ったことがありました。私が山から下りてきて、彼が上ってくるところでした。でも、彼がゆく道の先には何もないんです。ただ山があるだけ。果たして彼はそんな時間にどこへ向かっていたのか。そのあとどうなったのか。ずっと心のどこかにひっかかっていたんですね。それがきっかけになっている気がします。

今回の4作品の中で書いていて楽しかった登場人物は誰ですか。できれば理由も教えてください。

──主人公の白兎以外では、登場する女性たちです。『地に埋もれて』の優枝や『天国という名の組曲(アルマンド)』の看護師・千香子のように、現実の中で欲望や過去、思い出などでがんじがらめになってあがいている、そんな女性たちが私はとても好きですね。

執筆中一番苦労した点は。

──「大人の女性」を描くのが難しかったです。「作り物」になっていないかどうか、と自分に問いかけながら書くのが大変でした。

今回の4作品の共通イメージを一言で表すと?

──「薄闇」でしょうか。日が暮れかけているのか、夜が明けるところなのかは限定しませんが。

執筆環境を教えてください。

──書くのはパソコンです。場所は台所の片隅2畳くらいのスペースを本棚で仕切って、そこで書いております。飲み物は必ず温かいミルクティ−。夏はトマトジュースなどもいただきます。

好きな作家と作品は。

──エラリー・クイーンが好きです。特に中期から後期が好きで、作品だと『中途の家』。今でも読み返します。アガサ・クリスティー、ディクスン・カーなどの海外本格ミステリーが好きですね。

現在ハマっていることは何かありますか。

──豆乳黒ごまバナナきなこジュースです。簡単に作れてとても美味しいので、毎日いただいています。健康にもいいですし。

会ってみたい人は。

──アウン・サン・スー・チーさんです。とても細い方なのに、あのパワーは凄いですよね。あの強さの秘訣は何なんだろう、と。

今後描いてみたいテーマ、題材は。または次作の予定など教えてください。

──幅広くいろいろなテーマに挑戦していきたいと思っています。今後も「大人の女性」を書き続けていきたいですね。

読者の方にメッセージを。

──読んでふと、自分のまわりの世界に想いをはせていただけたら大変嬉しく思います。

PROFILE あさのあつこ岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、また2005年に『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞をそれぞれ受賞。2011年には『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞した。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ(講談社青い鳥文庫)、『The MANZAI』(岩崎書店)、『NO.6』(講談社YA! ENTERTAINMENT)、『待ってる 橘屋草子』(講談社)ほか多数。

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担当者コメント

『バッテリー』『The MANZAI』、そして『NO.6』などの大ヒット・シリーズで知られるあさのあつこさんが描く死と生の長編シリーズ、『白兎』全4作が、講談社文芸図書第三出版部から一挙に同時刊行されます。望んでか、否応なしになのか、あるとき私たちに訪れる「死」の誘い──その刹那に起こるさまざまな人間模様が、あさのさんならではの叙情あふれる筆致で展開される意欲作です。もちろん、全作を通して現れる謎の美少年、白兎のキャラクターも、この作品の大きな魅力です。装画は、講談社漫画賞受賞作家の小沢真理さん。その幻想的なイラストレーションにも、ぜひご注目ください。小説ファン大注目の4冊同時リリースです。ぜひ、ご一読ください!

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ILLUSTRATOR PROFILE

小沢真理(おざわ・まり) 2月1日生まれ、水瓶座。北海道出身。1981年「別冊少女フレンド」掲載の『はるかなる星のイヴ』でデビュー。1995年『世界でいちばん優しい音楽』で第19回講談社漫画賞受賞。 現在「Kiss」にて『銀のスプーン』連載中。

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サイン本3名様プレゼント

当サイトのアンケートにお答えいただいた方の中から抽選で3名様にあさのあつこさんのサイン本をプレゼントいたします!

(応募方法)下記の「応募する」ボタンよりアンケートページにお進みいただき、必要事項にお答えください。
(応募締切)2012年10月31日(水)24時

※当選者の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

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既刊リスト
  • 『待ってる 橘屋草子』

    『待ってる 橘屋草子』
    甘える胸も、頼る誰かも、あたしにはない。
    あさのあつこが少女の成長と人の絆を描く、涙あふれる連作短編集!

    単行本

「テレパシー少女「蘭」事件ノート」シリーズ

「NO.6」シリーズ

  • 『NO.6〔ナンバーシックス〕 #1』

    『NO.6〔ナンバーシックス〕 #1』
    どうしてあの夜、ボクは窓を開けてしまったんだろう?
    飢えることも嘆くことも戦いも知らずに済んだのに。

    講談社文庫
    YA! ENTERTAINMENT
    KCx(ARIA)

  • 『NO.6〔ナンバーシックス〕 #2』

    『NO.6〔ナンバーシックス〕 #2』
    まったく、オレとしたことが……。
    どうして危険でやっかいなお荷物を背負い込んだ? もう借りは返したはず。
    2017年の「西ブロック」。「NO.6」を追われ逃亡中の紫苑は未知の世界で、無防備なままネズミの隠れ家を飛び出す。疾走する近未来サバイバル小説 第2弾!

    講談社文庫
    YA! ENTERTAINMENT
    KCx(ARIA)

  • 『NO.6〔ナンバーシックス〕 #3』

    『NO.6〔ナンバーシックス〕 #3』
    おまえさんの負けだよ。ここじゃ、守らなきゃならないものを持っちまったやつは生き残れないのさ。そういうおまえも、無事に春を越せるのか……。

    講談社文庫
    YA! ENTERTAINMENT
    KCx(ARIA)
    プレミアムKC(特装版)

  • 『NO.6〔ナンバーシックス〕 #4』

    『NO.6〔ナンバーシックス〕 #4』
    何も知らなかったのは、おれのほうなのか。あの眼、あの動き――殺られる……。
    紫苑、あんた、何者なんだ?

    講談社文庫
    YA! ENTERTAINMENT
    KCx(ARIA)
    プレミアムKC(CD付き特装版)

  • 『NO.6〔ナンバーシックス〕 #5』

    『NO.6〔ナンバーシックス〕 #5』
    この都市は、人間を支配しようとしている。無慈悲に人を食らう、支配欲に猛り狂った怪物だ。誰も気がついていないのだろうか。
    いよいよNO.6の暗部へ!

    講談社文庫
    YA! ENTERTAINMENT

  • 『NO.6〔ナンバーシックス〕 #6』

    『NO.6〔ナンバーシックス〕 #6』
    これだけは信じてほしい。我々はここに理想の都市を築こうとしたのだ。
    戦争とも貧困とも無縁の楽園を……どこで、違えてしまったのか……。
    今明かされる、NO.6の破壊と創造の物語。

    講談社文庫
    YA! ENTERTAINMENT

  • 『「NO.6」セット 全10巻』

    『「NO.6」セット 全10巻』
    理想都市「NO.6」を舞台に繰り広げられる“究極”の近未来サバイバル小説
    1〜9巻+完全ガイド

    YA! ENTERTAINMENT

「風の館の物語」シリーズ

  • 『風の館の物語(1)』

    『風の館の物語(1)』
    その館には、人と同じように“心”がすみついている――。
    『バッテリー』のあさのあつこ、待望の新作!
    『月刊少年シリウス』連載の人気小説、単行本化。

    文学の扉

  • 『風の館の物語(2)』

    『風の館の物語(2)』
    猫がお茶をいれ、カラスが笑う、風が命をもって吹きわたる。そうだ、ここは『風の館』なんだ。なにが起こったって不思議じゃない。

    文学の扉

  • 『風の館の物語(3)』

    『風の館の物語(3)』
    『風の館』に迫りくる、邪悪な闇の正体は!
    あさのあつこの大人気シリーズ、ますますミステリアスな展開へ!

    文学の扉

  • 『風の館の物語(4)』

    『風の館の物語(4)』
    封印された真実が解き明かされた時、太古の風の精が吹き荒れる!
    魂を揺さぶる感動のラスト、シリーズ最終巻!

    文学の扉

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