一九六三年生まれ。九四年『姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)』でデビュー。
九六年 『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』で第四九回日本推理作家協会賞(長編部門)、 九七年『嗤う伊右衛門(わらういえもん)』で第二五回泉鏡花文学賞、二〇〇三年 『覘き小平次(のぞきこへいじ)』で第一六回山本周五郎賞、 二〇〇四年『後巷説百物語(のちのこうせつひゃくものがたり)』で第一三〇回直木賞を受賞。 近作に、『数えずの井戸』、『冥談(めいだん)』などがある。
公式ホームページ「大極宮」 http://www.osawa-office.co.jp/
- ─ まず、タイトルのインパクトに驚かされました。
- ひどいタイトルですね(笑)。
今回のヒドいタイトルも(笑)、編集者とのやりとりから生れたものです。責任転嫁するわけじゃないですよ。決めたのは僕ですから。 - ─ 「一人目。」「二人目。」という章タイトルも印象的です。各章の登場人物は全体を通すと各々の役割があるようですね。
- 六話で完結という枠で作りましたから、六種類困った人を用意しなくちゃいけなくて。で、まあ六なら六道(仏教で迷いのあるものが輪廻する六つの世界)かな、と。
- ─ 京極さんご自身が「死ねばいいのに」と思う瞬間はありますか?
- ないです。そんなに心を波立てていたら生きていけませんよ。
- ─ 「生きていく」うえで胆に銘じておいたら役に立つ決め台詞をお願いします。
- プラスかマイナスかは受け止めようです。どんな状況下にあっても、リアクション芸人の罰ゲームみたいなものだと思えば、「今日はちょっとキツかったねえ」で済みますね。厭なら出てる番組を変えるしかないわけだけど、もちろん変えられるなら変えたっていいんですが、それができないなら精々ゲームを楽しみましょうと。それが世のため人のため、そして自分のためになる。私の「人生罰ゲーム」。
※インタビューの全文は2010年5月22日発売の『小説現代6月号』をご覧下さい!
京極夏彦さん『死ねばいいのに』、宮部みゆきさん『小暮写眞館』全国一斉発売直前の
5月13日(木)、書店員さんをお招きして「京極夏彦さん、宮部みゆきさんを囲む会」が講談社にて開催されました!
書店員さんからのコメントはこちらから。
- 紀伊國屋書店 さいたま新都心店
宇治佐和子さん - 一人一人の中に眠っている深く歪んだ感情。それを映し出される鏡。この本の中には、今を生きる人へのメッセージが込められていると思う。人の心こそ、ミステリーなのかな、と初めて思いました。
- ブックストア談 浜松町店
金田健太郎さん - あなたは絶対タイトルの意味を間違えています。
- 丸善 お茶の水店
横田陽子さん - 読み終わった後に、こんなにも「生きる」ことについて考えさせられた本はありません。胸の奥深くにしっかりと刻み込まれた1冊です。
- ブックファースト アトレ吉祥寺店
辻直子さん - 最後までページを進める手が止まらない。久しぶりに一気読みした本です。
- 須原屋本店
夏井もも子さん - 不幸で満ち足りないからこそ四の五の言わず「生きればいいのに」。
- サクラ書店 駅ビル店
田中郷美さん - 勧め難いことこの上ないタイトルとは裏腹に、読んでほしいことこの上ない作品だと思います。…念じてみようか、「買ったらいいのに!!」。
- ジュンク堂書店 大宮ロフト店
岡安小百合さん - 精巧で巨大なモザイク画を観ているようだ。
- 川上書店 ラスカ店
清水和子さん - この世に不思議なことなど何もない。ただ一つあるとすれば、それは京極夏彦だ!
- 三省堂書店 大宮店
斉藤康子さん - 自分の価値観というか根幹がグラッと揺れたように思います。
- ブックデポ書楽
中村有太さん - 主人公の一貫した「人としての在り方」に不思議と強く心惹かれました。本作はミステリーやエンターテインメントの枠を大きく超えて、究極の哲学書であり、自己啓発本でもあると思います。
- 三省堂書店 有楽町店
新井見枝香さん - とにかく「こうあってほしいこと」「倫理」とか、全てをぶち破る最強の破壊力を持った作品だと思います。読んだ後、世界が変わりました!
- 紀伊國屋書店 梅田本店
小泉真規子さん - 辛い、苦しい、ツイてない、どうして自分だけ。そんな風に思いながら生きてる人にぜひ読んでほしい。
- オリオン書房 ノルテ店
高橋美里さん - ページをめくる手は止まらず、思わず息をのむ。読み終えたあなたが彼女について何を“知り”何を“思う”か。そしてこの物語に何を“思う”か。読み終えたら、きっと誰かと語りたくなる忘れられない1冊です。
- あおい書店 品川駅前店
棚倉悠さん - 覚えのある感情ばかりで、自分の奥底を見透かされたようで少し怖くなりました。
- 三省堂書店 新宿店
奥村淳さん - 「あなたは隣人をどれだけ理解していますか?」
- ブックファースト 銀座コア店
清水信吾さん - “生きている”ことを美しく描くことなく、しかし一筋の“生”の光を感じることができる。
当サイトのアンケートにお答えいただいた方の中から
抽選で3名様に京極夏彦さんのサイン本をプレゼントいたします!
(応募方法)下記のボタンよりアンケートページにお進みいただき、必要事項にお答えください。
(応募締切)2010年6月30日(水)24時
※当選者の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
なお、お送りいただいた個人情報は賞品の発送以外には使用いたしません。
山本タカト
1960年 1月15日秋田県生まれ。1983年 東京造形大学絵画科卒業。 <浮世絵ポップ>様式を発展させ洗練させた<平成耽美主義>様式を打ち出し、主に耽美小説、幻想小説、官能小説、時代小説などの挿絵の他、文芸誌や単行本などの表紙絵、広告用イラストレーションなどで人気を博している。