塩山駅北口にある、木造民家。旧高野家住宅。高野家は、江戸時代に薬用植物である甘草の栽培をして幕府に納めていた家で、そのため「甘草屋敷」と呼ばれる。 「中央本線の塩山駅の前に『甘草屋敷』と呼ばれる旧家があって、重要文化財の指定を受けています。いまは市が周囲の土地や付属屋ごと公有化して、復元整備を行っていると聞きましたが、それが写真で見る限り、規模も突き上げ窓の形もこことよく似ているようですね」 ――『綺羅の柩』より――