講談社BOOK倶楽部

『燔祭(はんさい)の丘 建築探偵桜井京介の事件簿』 篠田真由美|講談社ノベルス
■栃木
旧青木周蔵邸

『月蝕の窓』に出てくる赤城邸のモデル。青木周蔵(明治年間にドイツ公使、外務大臣、アメリカ大使等を歴任、子爵)が、自分の経営する農場内に建築した洋風別荘。設計者はドイツで建築学を学び、七十七銀行本店や台湾鉄道ホテル等の設計をした松ヶ崎萬長。
「明治の政治家赤城正三が自分の農場内に建てた洋館の別邸が、荒廃して長らく放置されていた。 それが赤城の遺族によって県に寄贈され、解体移築の上県道沿いの『道の駅』の施設として公開される運びとなったのだ。」

――『月蝕の窓』より――