琵琶湖の湖水を、京都市へ通ずるために作られた水路「琵琶湖疏水」の水道橋。 「古代ローマの水道橋などと較べれば、ずいぶんささやかな、いっそ愛らしいといいたいほどの規模ではある。それでも濡れたように濃い緑の茂りと、時の流れにほどよく色褪せ沈んだ煉瓦積みの朱赤の対比が、素晴らしく印象深い。」 ――『胡蝶の鏡』より――