「鹿鳴館」で有名なイギリス人建築家・ジョサイア・コンドルによる設計。現在は国有財産であり、東京都が借り受けて一般公開している。 「古河邸についていえば、見事なものだと思いました。外観と一階は完全に洋館でいて、二階の居室を純然たる和室にした、その収まりに少しも破綻がありません。建築における和洋折衷の試みの中でも、あれだけ端正に無理なく両者を並列させられたのは、ほとんど唯一無二ですね」 ――『美貌の帳』より――