講談社BOOK倶楽部

harunashiori02

講談社ノベルス

『虚飾の王妃 エンマ』 榛名しおり

『虚飾の王妃 エンマ』

著者:榛名 しおり

発売年月日:2018/10/26単行本

定価:本体1,600円(税別)

たったひとりでイングランドを征服した悪女

実母から顧みられず、乳母やたちにも可愛がられず、孤独に育ったエンマ。兄のリシャールに救われ、教育を施されたエンマは、その美しさから「ノルマンの宝石」と讃えられた。イングランド国王の後妻となったエンマは、王宮内の人間を着々と籠絡していくのだが。『幸福の王子 エドマンド』と対をなす物語。

担当者コメント

『幸福の王子 エドマンド』に恐ろしいくらい美しく魅力的な継母として描かれているエンマ(『幸福の王子 エドマンド』には英語読みでエマとして登場)。美貌と人の心を操る技術を身に付け、兄のためイングランドを手に入れようと、たったひとり(聴罪司祭がひとり同行していますが)イングランドへ乗り込みます。悪女です。どんどん周りの人を誑し込んでいきます。魅力的です。しかし彼女は知ってはいけないことをイングランドで知ってしまうのです。『幸福の王子 エドマンド』と同じ出来事、同じシーンが描かれていますが、立場が違うとこんなにも受け止め方が違うのか!と感嘆しました。両方を読んでいただくとますます厚みが出ます。でも、どちらか片方、気になる主人公の方を読んでいただくだけでも十分に面白い小説です。