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『ショートスカート・ガール』加藤眞男|講談社ノベルス

講談社ノベルス

『ショートスカート・ガール』

著者:加藤眞男

発売年月日:2012/6/27単行本

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島田荘司選 ベテラン新人プロジェクト受賞作!
新人賞の選考委員をするようになって二十年以上が経つが、このような圧倒的パワーを見せる新人に対するのははじめてだ。しかもそれが若者でなく、退職高齢世代に現れた。おそらくはこういうことが、モノづくり日本を支えた団塊の世代の持つ秘密であり、力なのであろう―――選評より

横浜の弁護士・添野のもとを、臼井あさぎという女性が相談に訪れた。15年前、駅で自分のスカートの中を盗撮した犯人が判ったので訴えたいという。添野は当時は盗撮を犯罪とする法律もなかった、とあきらめるように諭して彼女を帰す。それから約3週間後、電車内で女性が痴漢の腕を掴みあげ、犯人が大怪我をするという事件が! 過剰防衛とされ、警察に勾留された被害女性は添野を弁護人に選任する。被害者はなんと臼井あさぎであり、その後事件は意外な展開をみせる……。

『ベテラン新人』発掘プロジェクトとは? 詳しくはこちら

担当者コメント

島田さんと講談社がタッグを組んで昨年より発動したプロジェクトですが、おかげさまで 200本を越える応募をいただき団塊の世代の「熱気」をあらためて確認しました。「ショートスカート・ガール」は、軽いタッチで読みやすいながらも、作者の社会体験が反映された重厚さも兼ね備えた作品です。ぜひご一読をお願いします。

6月の新刊

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